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316日目(パンデミックの末に③)

二人の子どもと猫がいる我が家は楽しい場面もたくさんあるが、深刻な危機に晒されることもある。その、もっとも恐ろしいものの一つが胃腸風邪である。

我が家のパンデミック、第一波と二波

先週の木曜の夜から調子の悪い次女。夜に3回もどし(3回の吐瀉=3tsとする)、一回下痢をした(1glとする)。

どうやら胃腸風邪のようだった。深夜、ベッドは吐瀉物まみれになる。

その後、症状は落ち着いていたのだが、おとといになり、妻と長女が発症。

胃腸風邪のパンデミックの始まりだ。

妻は1ts2gl、長女は3tsだ。みな、かなりの重傷。

妻は早朝からトイレへ。長女は学校を早退する道中と我が家で嘔吐、発熱。

我が家は壊滅寸前であった。この時点でこのパンデミックにおける我が家の被害は通算7ts3gl。

パンデミックの収束

しかし、昨朝になり、驚異的な回復力を見せる。

妻はとりあえず症状が落ち着き、今朝は出勤。

長女は学校を欠席するも熱も下がり一日ゆるっと過ごせた。

次女は今週ずっとぐずっていたが、この日も調子が上がらず一時保育おやすみ。

すると、溜まっていた弁を一気に放出(glではない)。2回に分けて大人並のパフォーマンスを見せる。

ようやく落ち着きを見せつつあった昨晩、通常モードに戻りつつあった。

第三波

気分転換にばあばと買い物に行く途中、二人ともコンビニでおにぎりを食べる。車で寝る。

帰宅後はうどん。次女は眠いせいかぐずっている。

妻が相手をしはじめたその時、次女の様子が急変。
「うーー、おなかいたいー(泣」
大量のゆるgl(1gl)がおむつに溜まる。

開封すると、glが溢れ、大惨事。妻と二人がかりで後処理をして、とりあえずお風呂へ。

ギャン泣きしてお腹に力が入ったのか、お尻に弁が残っていたのかわからないが、湯船には残り滓のようなものが浮いていて、少し臭い。

さっさと身体を洗って風呂を出る。みんなお風呂を済ませた後、就寝モードになると、親二人がバッテリー切れ。

子どもたちはぐずぐず起きていて、次女はいつものように何度か天から降ってきた(恐怖の大王)。

とはいえ、しばらくすると全員無事寝落ち。なんとか静かな夜を迎えられそうだ。そう思った。

第四波

一時間くらいして目覚めたので、家事の残りを片付けていると、2階から泣き声が。

長女が、
「気持ち悪い(半泣」
といいながらトイレへ。妻が付き添うも嘔吐できず。

わたしは引き返し、長女はとりあえず小便を済ませようとしたその瞬間。

何か液体が落ちて床に広がる音が。

駆けつけると便器の前に大量のお好み焼き状の吐瀉物(1ts)

妻と二人で事後処理。洗濯機をもう一度回す。その間にさらにもう一回嘔吐(1ts)

何とか長女は寝て、洗濯を終えたわたしが眠ろうとした時である。

床に再び大量の吐瀉物が。しかし、何か様子が変だ。

吐瀉物の質が違っている。茶色い小さい固形物状のものが混入している。

とはいえ、とりあえず片付けるしかない。わたしは思考を停止させ、作業に集中する。

トイレットペーパーと強力アルカリ電解水で吐瀉物を処理する。 

一息つく間もなく、目の前で再び嘔吐するイタチくん(我が家の黒い猫)。(計2ts)。犯人はお前か。なんて日だ。

このパンデミックはとうとう種の壁をも超えたのだ。

我が家は世紀末である。

絶望の果てに

時計を見ると日付が越えようとしていた。このパンデミックはいよいよわたしのところへやってくるのだ。

そう確信し、恐怖に震えるわたしは、この思いを文章として吐瀉せずにはいられなかった(1ts)。

パンデミックの被害報告

通算12ts4gl。かなりの損失を被った。その間、大量のトイレットペーパーと洗剤と体力を消費。

一時は壊滅の危機であったが、何とか持ち堪えた。

今日は平穏な日になると思いきや、またしても次女は四時起き。

わがままが増幅し、こっそりチョコレートを食べ、好きな食べものがないととりあえず大声で泣く(うそ泣き)。

我が家は日常を取り戻しつつあるようだ。



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