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スナック事業(飲食店)を売却する方法。具体的なステップを解説します!

株式会社水中は、継承店に通っていた既存の顧客をベースにしながら、新規の顧客をミックスさせ、売上を承継前の1.6倍とするモデルでスナックを営業しています。

スナックの事業継承について、日々お問い合わせをいただいていることもあり、今回はスナックを売却するステップについて詳しく解説します。


スナック事業を売却する流れ

1.売却の準備

スナックを売りたいと思ったら、まずは負債額、テナントの賃貸借契約期間、カラオケや製氷機のリース期間、顧客層(新規、リピーターの割合など)、客単価、収支、メニュー、承継の時期、などの情報をまとめておきます。

2.希望の売却額を検討

店内の設備、のれん代(ブランド力やノウハウなどの無形価値)などを考慮して希望の売却額を算出します。

第三者を入れず承継者と後継者の合意のもとで売却額が決められることもありますが、値付けの妥当性の評価や交渉が難航しそうな場合や、トラブルを未然に防ぎたい場合においては、「商工会議所」や「事業承継・引継ぎ支援センター(国が設置する公的相談窓口)」のサポートを検討しましょう。

ただし、第三者が入ったとしても売却額については正解がないので、承継者と後継者で納得感があるかが重要です。

3.近しい人から承継者を探す

お客様、従業員(従業員承継)、家族(親族内承継)など身の回りにいる人の中から承継者を探します。

4.第三者承継(M&A)を検討する

身の回りに任せられる人がいない場合でも、第三者承継という道があります。第三者承継とは、従業員や親族以外の第三者に事業を引き継ぐ手法です。

第三者承継のメリットは下記です。

  • 後継者がいない場合でも、事業継続の道が開ける

  • 後継者との条件次第で従業員の雇用を守れる

  • 売却益が入る(事業を畳む場合は逆に出費がかさむ)

身近に後継者がいない場合でも、第三者承継を選択することで事業を引き継ぐことができ、これまでの常連客や従業員の雇用を守ることができます。

また、お店を閉める場合は、坪数にもよりますが一般的なスナックの大きさだとスケルトンに戻すのに100万円程度はかかります。そのことを考えると、多少でも売却益が入る第三者継承はメリットがあります。

一方でデメリットとしては、承継後は基本的には経営やお店の方針などにタッチできないことです。手放したあとは後継者に任せましょう。

▼第三者承継で後継者を探す方法

  • BATONZ(バトンズ)など、スモールビジネス系の事業承継(M&A)仲介プラットフォームに掲載する

  • 商工会議所に相談する

  • 株式会社水中に相談する

仲介プラットフォームによっては売却側も手数料が発生する場合があるので、注意が必要です。(BATONZの場合は売り手の手数料無料)

仲介会社が入るメリットは、多くの買い手希望者の中から選べることと、事業承継のプロなのでスムーズに交渉ごとを進められる点にあります。一方、デメリットは仲介手数料が発生する点です。

ただし、スナックのM&A市場はそれほど活発ではないためプラットフォームに掲載しても、マッチング率が低い可能性があります。その場合は、近くの商工会議所に相談をしてみましょう。

▼スナックに特化した事業承継

スナックの売却をしたいと思った時に、まず後継者候補に挙げていただきたいのがスナックに特化した事業承継をしている株式会社水中です。

株式会社水中は、東京都国立市にある老舗の「すなっくせつこ」の承継(M&A)を行い、2022年4月に「スナック水中」としてリニューアルオープンいたしました。

継承店に通っていた既存の顧客をベースにしながら、新規の顧客をミックスさせ、売上を承継前の1.6倍とするモデルで営業しています。全国のスナック・バーを引き継ぎ、100店舗の店を承継することを目標としています。

スナックの売却を考えている方は、まず株式会社水中にお気軽にお問い合わせください。


5.後継者の選定

後継者候補を選んだら、本当にその後継者にスナックを継いでいいのか、見極めが必要です。見極め方法としては、下記が挙げられます。

  • トップ面談は最低でも3回

  • 後継者が一定期間働く(できれば)

トップ面談とは、承継者と後継者のトップ同士が行う面談です。

後継者とは何度もトップ面談を繰り返し、数字だけではわからない部分の理解を深め、信頼できる相手かどうか納得いくまで話し合いましょう。最後には直感を信じることも重要です。

トップ面談で忘れてはいけないことは、議事録を作っておくことです。例えば、何を引き継いで何を引き継がないのか、大家さんに連絡するのはどっちなのか、など細かいこともすべて残しておき、覚書として当事者間で保有します。

また、株式会社水中がスナックを承継する場合、ママが一定期間引き継ぐお店で働かせていただくこともあります。実際にお店に立つことで、お客様が何を求めてそのお店に来てくださっているのかを知ることができます。

6.デューデリジェンス(買収監査)

第三者承継で後継者候補が決まったら、後継者(買い手)が承継者(売り手)の経営状況や財務状況の調査をします。

デューデリジェンスを省略すると、後継者は大きなリスクを追うことになりますので、必要なステップです。ただし、根掘り葉掘り調査されることは承継者にとって大きなストレスになります。

両者にとって多少なりとも負担が大きいステップのため、商工会議所などの第三者に依頼することをおすすめします。

7.従業員を引き継ぐ場合、顔合わせ

第三者継承で従業員を引き継ぐ場合は、契約書を交わす前に顔合わせをしておくと、今後の流れがスムーズです。

8.契約書締結

全ての交渉が終わり、事業承継をすることが決まったら契約書を取り交わします。通常は後継者側が契約書を準備しますが、これまでのトップ面談で交わしてきた覚書を契約書に流用するのがおすすめです。

9.取引先への周知、近隣店舗への挨拶回り

スムーズに事業を引き継ぐためにも、重要なステップです。


第三者承継後のお客様の変化

全国のスナック・バーを引き継ぎ、100店舗の店を承継することを目標としている株式会社水中は、日々さまざまなスナックからの事業承継についてご相談をいただきます。

「既存のお客様を残したいけど、それだけでは売上が立っていかないから、ノウハウがある会社に事業を引き継ぎたい」という想いをよくお伺いします。

スナック水中は、「すなっく・せつこ」を引き継ぎ、2年間で売上を1.6倍まで伸長させることができました。

「すなっく・せつこ」の既存客はミドルエイジ40%、シニア60%、男女比率では90%が男性でした。そこからスナック水中にリニューアルしたところ、若手が20%、ミドルエイジが65%、シニアが15%、男女比は8:2と客層が大幅に変わりました。

新しい顧客層の獲得に成功しながら、リピート率の高いお客様は承継前から引き継いだお客様です。

このように、水中では承継前の既存客を引き継ぎながらも、新しい客層へのアプローチに成功しています。

スナックの事業承継をご検討ください

「高齢になったから」「他の事業に集中したい」、などスナックを手放す理由はさまざまあると思います。

お店を畳むという選択肢もあると思いますが、ぜひ一度事業承継についても検討してみてください。スナックの事業承継に特化した水中がご相談に乗ります。

▼お問合せは下記から
株式会社水中に相談する


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