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歌ものが聴きたいお年頃。

久しぶりに音楽記事。

もっと評価…というより再評価されるべき、と個人的に思っている女性ヴォーカリスト。

小柳ゆきさん。

1999年のデビュー曲「あなたのキスを数えましょう」がヒットし、その後もヒット曲が続きました。魅力はやはり歌唱力です。何処までも突き抜けるような、力強く伸びやかな歌声は、当時のヴォーカリストの中でも白眉だったと思います。

私は音楽にハマったきっかけがロックやパンクなので、歌唱力はあまり重要視しておらず、どちらかというとそのアーティストの持つ個性や特別性に惹かれます。ただ、「圧倒的な歌唱力」も一つの個性だとも思っています。

例えばMISIAやドリカムの吉田美和さんなどがそうです。また、実際に生で聴いた時に、レディオヘッドのトム・ヨークや平井堅さんの歌唱力は鳥肌モノでした。歌の力の凄さを思い知らされた。

そこで小柳ゆきさんです。

仕事の関係で生で聴く機会があったのですが、本当に素晴らしかった。一時期のようにヒット曲に恵まれず、一般的には過去の人(失礼)のような印象。若い人は名前も知らないかも知れません。が、凄かった。

小柄で華奢な体から発せられる力強い歌声は、今も全く変わることなく、表現力に磨きがかかり、声の緩急の精度が抜群(全盛期の桑田真澄ぐらい)。知っている曲には心躍らせ、知らない曲にも退屈を感じない。

例えばお笑いの業界は、時間がかかっても本当に面白い人は陽の目を見るけれど、音楽は違う。実力は有ってもきっかけをつかめないまま、消えていくアーティストやバンドがごまんといる。厳しい世界だ。

常々思うのだけど、紅白歌合戦は紅白なんて見もしない若者世代に迎合せずに、本当に良いアーティストを出した方が良いのにと。紅白はやっぱり歌ものだよなと、私は思っています。

移り変わりの早い時代だけど、彼女の今の歌声が、もっと世に届くと良いな。

↑個人的に原曲より好き。

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