家事をしている最中に
雑音が聞こえてくる。

過去の嫌だったこと
言われて嫌だったこと
声や表情や動作が
リアルに頭の中に流れ出す。

仕事中や
絵を描いている最中には
聞こえてくることはない。

食器を片付けているとき、
料理をしているときに
そうしたネガティブな
記憶が甦ってくることが多いようだ。

洗濯は洗うものの選別や
どうたたむのかを考えているからなのか
聞こえてこない。
クイックルワイパーで床を拭いているときも
どう動かすか
汚れている箇所はないか
集中して探しているから聞こえてこない。

つまり私は食器の片付けと料理では
ほぼ頭を使っていないということ。

このふたつは
数ある家の仕事の中では
好きな部類なんだけとな。
少し落ち込む。
好きだからこそ
あまり頭を使わずして
できてしまっているということだろうか。

そうして雑音が聞こえてきた時を
意識して過ごしていたら
音楽をかけている間は
雑音が聞こえてこないことに気がついた。

音に歌詞に
その情景に意識が向く。
音楽が人を惹き込む強い力は
私を救ってくれる。