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愛すべきSFおバカ映画2選

今回は私の大好きなSFおバカ映画を2つご紹介します。ちなみにSFとはサイエンス・フィクションの略称で、日本では空想科学みたいに訳します。ハリポタなんかも同じジャンルで括られがちですが、あれは純粋にファンタジーなので、本来SFとは別物ですよー。

1.銀河ヒッチハイクガイド

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2005年5月公開のイギリス映画であり、ブリティッシュジョーク満載のSF作品。
本作を一言で表現すると、“徹頭徹尾バカ”。

・銀河ハイウェイ建設の為に邪魔だから地球を破壊する(どこぞの星の役所に50年前から工事済みだったそうです)
・人間は自分たちが地球上で一番賢いと思っているけど実は三番目で、二番目はイルカ。イルカは地球が壊されるのを知ってて予め立ち退いていた。その時親切なイルカは人間にその事実を教えてあげたが、愚かな人間は何を言っているか理解出来なかった。ちなみに本編はイルカがこの内容を歌うところから始まる。
・ある宇宙人が「万物についての究極の疑問の答え」を計算するコンピュータを作り、そのコンピュータが750万年掛けて出した答えは『42』だった。何故数字??

これはあくまで本編の一部で、設定もキャラクターもストーリーも、余す事なくバカです。個人的にはネガティヴロボットのマーヴィンが大好き。

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元は1978年のラジオドラマから始まって、小説化され、テレビドラマやゲーム化もされカルト的なヒットを既にしていたらしい。なので製作費も結構掛かっていて、CGグラフィックとか手抜きが一切感じられない。おバカ映画なのに。こういう製作費の無駄遣いも私は大好物です。

なんだかんだでハッピーエンドを迎えるこの映画。くだらない映画で軽く笑いたい方に是非オススメです。

2.不思議惑星キン・ザ・ザ

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1986年公開のソビエト連邦の作品(!)
こちらは一言で言うと“徹頭徹尾シュール”です。もしくは“徹頭徹尾クー!”です。
すみません、観てないとわからないネタでした!

ずっと前から観たくて、先日やっとDVD借りて観たんですが、やっぱり大好きでした。

カルト映画と言うと必ず名前が上がる作品らしく、内容はひたすら不条理です。

主人公の建築技師マシコフと音大生ゲデバンは、街中にいた異星人を自称する男と接触したことで、見知らぬ惑星に瞬間移動してしまう。そこで出会ったのは小汚い格好の異星人のオッサン2人。そのオッサン2人が奇妙な動きとめちゃくちゃ限られた言語を発して来る。当然コミュニケーションにならない…と思ったら急に地球人の言語を理解し始める。

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2人の地球人は地球に戻る為に懸命に…と思いきや、宇宙人相手にマウント取ろうとするのだ。傲慢が過ぎるだろ。

言語や動き、宇宙人同士の力関係、あらゆる設定や登場するアイテム、必要性の感じられない2部構成等々、どこをとってもシュールである。もうシュールの金太郎飴なのだ。

当時の共産主義体制へのアンチテーゼを比喩的に表現してたりするのですが、そんな有識者っぽい説明はどうでも良いの。マジで。

最終的にはハッピーエンド風に終わるこの映画。シュール=不条理でニヤニヤしちゃう世界観がお好きな方に、是非オススメです。

以上の2本、観て損はさせませんとは言いません。観たかったら観れば良いじゃん!です。

ではまた。

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