面倒でも文章は一度紙に書き出そう

noteを拝見していると、皆さん本当に文章が上手いなぁと思う。(決して上から目線ではなく)

中でも毎日投稿されている方などはよくネタが尽きないなぁとか、これをどのくらいの時間で書いているんだろうか?と気になって仕方ない。

結局文章を書く上で一番つまづくところがそこなんだと思う。

・ネタがない

・書く時間がない

どちらも言い訳でしかないのだけれど、書けない人にも書きたい欲はある。しかしそれを形にする力が不足しているのだ。

最後まで書き切る力。

それが書ける人と書けない人の差だ。

おまけに上手い人のばかり見ているせいか、書けないくせに「良い文章を書かなくては読まれない」というプライドが足かせになっていることが多い。

料理の仕事をしているので料理に当てはめると、最近は「インスタのような映える料理が作りたい」という方がすごく増えたように思う。

その反面「こんな料理自分には絶対作れない」とあきらめてしまう人も増えた。

noteと同じで自分より上手い人のものを見てやる前から挫折してしまうパターンだ。

人より少しばかり料理の経験が多い立場から言わせていただくとそういう人には「やらなきゃ上手くならないよ」と「いきなり上手くはならないよ」という2点をお伝えしたい。

きっと文章も同じなんだと思う。

料理も文章も何度も作ることで自分好みの味が出せるようになる。

そしてそれには少しばかり数と時間が必要だ。

テクニックはそれから。

料理も文章も材料が必要だ。

何かを作ろうという時は兎にも角にもそのための材料が揃わないことには何も始まらない。

なので日常にいかにアンテナを貼り、材料を集められるかで仕上がりが決まってくる。

僕は最近、noteを書く前に思いつく言葉をありったけ紙に書き出すようにしている。

するとその中からキーワードになる言葉が見えてくる。

これは僕が料理の献立を考えるときにもやっている手法で、まずは思いつくままに言葉を紙に書き出していく。

食材だけでなく、「揚げる、蒸す」とか「麺、ご飯」とかカテゴリー的なものまで。

その中でしっくりくるもの同士をつなげてコースの献立に落とし込んでいくのだ。

何度も試すうちに自然とこれが一番しっくりくるようになった。

結局市場へ行って魚を見てもピンと来ることはあまりない。

むしろ時間がなかったりまわりの人の都合もありで、その場でウンウン唸っている暇などないからだ。

ある程度決め打ち気味に仕入れに向かい、その中でイメージしてきたものに食材を当てはめていく方がずっと効率がいい。

お目当てのものがなかった場合も他のもので対応しやすいというメリットもある。

まとめると

・まずは言葉を片っ端から書き出す

・その中から目に止まるものをつなぎ合わせる

・一気に書き上げて後から体裁を整える

上手いか下手かは読んでいただいた方に判断してもらい、自分の中で書きたいと思ったものは素直に投稿すれば良い。

それくらい開き直らないと最後まで書き切るのは難しいのではないだろうか。

僕もお客さんの好みにできるだけ近づけようと思うものの、最終的にはお客さんが判断することだと思うようにしている。

だって答えは人それぞれなのだから。

その代わり出すまでは書くことも料理をすることも勢いとテンポを大事にしたい。

「良いものを作ろう」と手が止まるくらいなら吐き出すようにして余計なものをそぎ落とすべきだ。

紙に書き出すことはまな板に材料を並べるようなもので、材料さえ揃えばあとは勢いよく筆を走らせる、包丁を動かす。

ただそれでいい。


さて、今日のお味はいかがだっただろうか?



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