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私流の体調レコーディング(記録)方法

私は2年前から毎日、その日の体調や行動・飲んだ薬・食事・お通じの調子・心の状態など、出来る限り様々な情報を記録するようにしています。そしてそれらの情報をグラフにまとめて、自分の体調がどんな変化をしているのか知る手掛かりにしています。元々こうやってまとめたり分析したりするのが好きな変態なので(笑)自己流に編み出した方法ですが、私的には結構このレコーディングが役に立つ機会が多いので、まとめておきたいと思います:)

レコーディングのいいところ

▶︎お医者さんに体調を説明するのが楽

不調が多すぎて診察の時に何から話せばいいか分からなくなったり、先生に「いつ頃からですか?」と聞かれても不確かなことがよくありました。今では診察前に記録を確認したり、あるいは記録をそのまま見せたりして、体調の把握が楽にできるようになりました。また、すぐに効果があらわれにくい漢方について、長期的にどのような結果が出ているかの判断にも役立っています。

▶︎自分の体調がどんなことと関連があるのか分かるかも

私の場合はグラフを分析することで、生理との関連や気圧との関連・「こういう行動をした次の日はこうなりやすい」などといった規則性に気づくことができました。不調が起こった時に原因が推測できたり、不調が起こりそうな日の目途をなんとなく立てられるだけで、私は少し気持ちが楽になります。

▶︎自分のことを客観的に観察する練習になる

マインドフルネス療法を学び始めてから、「いま、ここ」にとどまるために、苦しい時こそ自分を客観的に観察することが大事だと知りました。「苦しい・痛い・気持ち悪い・怖い・・・」ってどんどん頭の中でおしゃべりを加速させるんじゃなくて、「あぁ、私は今お腹が痛いんだなぁ。不安を感じているみたいだなぁ」みたいに、一歩引いて主観から離れる。記録することは自分を客観的に観察することになるので、この練習にすごく良いんです。

そのため私はなるべく主観的な文章じゃなくて、お医者さんがカルテを書くようなイメージでレコーディングしています。主観的な言葉(辛い・苦しい・悲しいとか)は日記で発散して、この記録はなるべく第三者のような気持ちで。不調でどんどんパニックになってしまう時に、冷静に観察するようにして記録をとっていると落ち着くことも多いです。


レコーディングのやりかた

基本的には自分が記録したい項目を自由に設定して、都度メモを取れば大丈夫。

私の場合は『リズムケア』というアプリを使って、項目ごとに大雑把にメモしています。続けられないと意味ないので、非常にゆるっと。『瞬間日記』ってアプリでハッシュタグで項目分けて、ツイッターみたいにメモする方法も一時期やってました。私は分析が楽なので『リズムケア』を使ってます。

▶︎体調/行動/食事/薬

元々はそれぞれ分けて記録してたんですが、めんどくさくなってこれらまとめて一つの項目でメモっちゃってます。時間は細かすぎると大変なので、私は1時間区切りで書いてます。自分が分かればいいので、とにかくちゃっちゃと書けることを優先!

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こんな感じ。不調が強い日はもっと長くなる

▶︎お通じ/生理の様子

時間の記録がいらないので、この2つは上の項目とは分けて記録しています。私は過敏性腸症候群(IBS)と月経前症候群(PMS)のためにそれぞれお通じと生理の細かい様子を観察しておきたいので、気づいたことがあれば書くようにしています。

▶︎体調/心の調子の5段階評価

メモだけではその日の全体的な体調・心の調子を振り返りづらいので、寝る前に1日を振り返って、その日の身体と心の調子をそれぞれ5段階で評価しています。『リズムケア』では5段階評価をグラフで表示できるので、「この月は安定してたな」とか「苦しい日が多かったな」とか確認しやすいです。

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★4以上ならハッピー! ★3以下なら自分を労る

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グラフはこんな感じに。

レコーディングの分析

私は体調のグラフを1カ月表示にして印刷し、毎月分を繋ぎ合わせて大きな体調の流れを確認しています。そして印刷したグラフに色々な情報を書き込んで、分析の土壌を作っています。

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ぼかしてますがこんな感じ。巻物みたい。

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書き込んでる内容例。自分が分かればOK❤︎笑

とにかく気になることは何でも書き加えていきます。そして情報をたっぷり詰め込んだグラフが完成したら、何か規則性はないか、気になるグラフの変動はないかなど、ぼーっと眺めていきます。

例えば上の細長い写真を見ると、生理期間(赤い太線)と体調の波が規則的ですよね。左側の方(今春)では生理が始まってすぐは体調が良いけど、生理が進むにつれグラフが右肩下がりになって不調が出ています。これは先生ともお話した結果「生理で鉄がどんどん失われて不調が出てると考えられるから、鉄の補給を意識しよう」と、対策を打つことが出来ました。

そして右側(今夏)では一変し、生理初日に体調が急降下する動きが出ています。生理直前にお腹の不調が多いことも分かったため、PMSだろうと考えて女性ホルモンのための薬やサプリを試すことが出来ました。

常に複数の症状を抱えていると全身の調子が悪いことに慣れてしまい、「このお腹の痛みは生理痛なのかガスなのか変なものを食べたのか何なのか分からない」というようなことばかりで混乱し、結局対症療法的な薬でやりすごすしてしまいがちです。私の場合はこうして一つひとつの症状がどうして起こっているのかを整理することにレコーディングが非常に役立っていて、対症療法ではなく根本の原因に対策を試みるための手掛かりとなっています。

もちろん、上の例のようにはっきり分かることばかりじゃないし、基本的にはグラフをどれだけ見ても混沌としてますが(笑)、「なぜこの症状が起こってるのか」を的確に言い当ててもらえず不安を抱えているこの病気の人にとっては、グラフが何かヒントをくれることがあるかも。

レコーディングを続けて気が付いたこと

主観的に漠然と「毎日不調だ。一向に良くならない。ずっと同じ。」と絶望感を覚えてしまいがちな中で、こうして客観的にグラフを見ていると「決して毎日同じ体調な訳ではないんだ」ということに気が付きます。ずっと苦しい中でも、前日あった痛みがない日もあるし、細かくグラフが変動しているんです。何も進んでいない気がしていたけど、ちゃんと毎日変化してるんだ(もちろん悪い変化もあるけど…)と分かる。それがきっかけで、ずーっと続いている不調に浸るのではなく、小さな変化に目を向ける余裕が生まれてきました。「(まあ大半は昨日と同じ苦しさがあるけど、)今日は昨日より少しだけ肩が軽いな~♡」とか。そんな風に小さな変化に意識を向けていくと、決してこの苦しみが未来永劫続くものじゃないことも実感できるし、自分が毎日を生きていることも実感できるし、悲観的な気持ちも薄れていきます。

自分の身体と向き合うヒントが詰まった記録をつけることは、単に治療に役立つだけではなく、客観的に観察して「いま、ここ」を生きる助けにもなる。色々と試行錯誤して編み出したこのレコーディングを、私はとても大事にしています😊


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