私は大学生の頃、周囲の見よう見まねでエアラインスクールにも見学に行きましたが、授業料が高すぎて難しく結局一切エアラインスクールに通えませんでした。周囲にエアラインのことを気軽に聞ける人もおらず、また私が就活生だった当時、絶望的にエアラインの募集が少なく就活の時期は随分悩みました。

大学の同級生が私の憧れだった外資系エアラインへの就職が決まり早速訓練へ行くので「卒業式出れない！」と言っていたり、親友は彼女の夢だった国内大手エアラインCAに内定し4月からは訓練が決まっていたり…。

とにかく周囲の波についていけず、同級生や親友の内定を聞いてお祝いしてあげたい反面、素直に喜んであげられない自分もいたりして、そんな自分にも嫌気が差し、とても落ち込んだこともありました。

そんな私ですが、結構メンタルもズタボロだった大学4年生の秋の終わり、奇跡的に国内エアラインCAへの内定を頂きました。今振り返ってもほんとうにあの時は分岐点だったと感じます。

新卒でCAになっていなくても、いずれは絶対にCAになってやる！と誓っていましたし、新卒入社できていない可能性もとても高かったと思います。入社後も周囲の優秀さに驚きましたし、何においても飛び抜けたことのない“普通”の私を「よくも採用してくれたな」と今でも思います。親も驚いていました。新卒では内定は無理だと思っていたようです。

今振り返ると、私自身も良くも悪くも「自分がすぐにCAになれるわけがない」と考えていたので、目標を達成するためには、将来に向けて計画的に動くことが大切ということで、当時の私は内定しない前提でバックアッププランを立てていました。

エアライン業界を経験し、改めて思うことですが「好きなこと」や「目指すこと」があるってほんとうにそれだけで幸せなことです。「CAになりたい」「エアライン業界に入りたい」「世界中の空を飛び回りたい」などその「情熱」や「好き」が心の中にあれば、グッと目標に近づいているはず。あとは行動に起こすだけです。

この先は、私が「新卒でCAになれなかった」場合にどのような“プラン”を立てていたのかをご紹介し、実際にCAになった後に出会った人の中でその“プラン”を実践していた人がいたのかどうか、私の出会いと経験を交えながらお話ししていきます。決して、「コレを実践すれば必ずCAになれる！」といったようなことではなく、CAを目指す方のご参考になればと思い執筆させていただきます。