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客室乗務員(CA)がパイロットとのブリーフィングでよく聞く「航空業界用語」《エアライン受験》

こんにちは。《CA.jp》編集担当スタッフの鈴木です。

この記事では、客室乗務員がフライトクルーとのブリーフィング時によく聞く専門用語を一部ご紹介します。一足お先に客室乗務員の知識をちょっぴり覗いてみましょう!


ブリーフィングでよく聞く《航空業界用語》

Cb:積乱雲

一般的には、雷雲や入道雲などということが多いかもしれません。私は航空業界に入る前は「入道雲」と呼んでいました。夏のフライトではよく耳にする定番ワードです。

CAT:晴天乱気流

雲のない時にみられる乱気流のこと。「キャット」という方よりも客室乗務員に対しては「晴天乱気流」と言ってくださる方のほうが多かったように思います。

偏西風

年間を通じて西から東へ向かって吹く風のこと。北極・南極と赤道付近の温度差と、地球の自転が原因で起こります。飛行機に乗った際に、行きと帰りでフライト時間が異なる便があると疑問に感じたことはありませんか?これは偏西風の影響を受けているからです。
西→東へ向かう便は追い風となるのでスピードが上がり、東→西へ向かう便は向かい風となるのでスピードが下がり、フライトタイムが異なります。各航空会社できる限り風邪の影響を受けないようなルートを工夫していますが、それでも長距離フライトでは偏西風の影響で何時間もフライトタイムが異なる場合も。

Holding(ホールディング)

上空待機のこと。飛行機は上空で止まることができないため、天候や空港混雑などさまざまな事情で着陸できない際はグルグルと円を描き上空を飛行して待機します。
“グルグルと円を描き上空を飛行”と言っても、細かいルートや高度などのルールが存在しその規定に沿って上空待機します。客室乗務員は「滑走路が一時閉鎖されているため、ホールディングします」「空港混雑のため15分ほどホールディングします」などと、上空でフライトクルーから連絡を受けることが多いですね。

Go-Around(ゴーアラウンド)

飛行機が着陸進入時に進入を断念し、着陸をやり直すために再び上昇体勢にうつること。強風など天候上の理由、滑走路上に障害物を発見する、先行機との間隔が充分ではなかったなど、なんらかの理由でパイロットが安全に着陸できないと判断した際に、着陸をやり直すということです。
台風などで強風のためにゴーアラウンドしたり、離陸機が滑走路付近に誤侵入していたり…など私自身も何度もゴーアラウンドを経験したことがあります。

Divert(ダイバート)

天候や緊急の事情で目的地以外の空港に着陸すること。全てのフライトでは、「代替空港」という代わりの空港を事前に決めています。目的地になんらかの事情で着陸できない際は、多くの場合は近隣の「代替空港」へとダイバートすることになります。

Curfew(カーフュー)

英語では「門限」などの意味ですが、航空用語では「離発着制限」との意味を持つ「カーフュー」。
近隣住民への騒音問題などの理由から、一部の空港では、(主に)夜間の騒音防止の為に離発着を制限しています。例えば、伊丹空港(大阪国際空港)では、運用時間は、原則午前7:00〜午後9:00の14時間と定められております。伊丹空港の場合は関西国際空港が24時間離発着可能であることから、代替運用の機能をになっています。

最後までご覧いただきありがとうございました!


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