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外資系CAの先輩から教わったフライトで“うまくいかない”ときの気持ちの切りかえ方法《CAの教訓》

こんにちは。《CA.jp》編集担当スタッフの栗野です。
新社会人のみなさま、入社おめでとうございます!新年度に入り、新しい生活が始まった方も多いようですね。入社式の様子などを見ているとぐっと胸の奥にこみ上げてくるものがあります。

さて今日は、私がCA時代にお世話になった先輩から教えていただいたフライト中に“うまくいかない”ときの対処法、気分の切り替え方をご紹介します。

フライト中にうまくいかないとき…具体的には、

・お客様対応で失敗した
・お客様からクレームを頂いた
・クルー同士なんとなくうまくいかない

などのことなのですが、対お客様でも対クルーでもどちらにしても、なんとなくうまくいかないときには、私は自分のメンタルにも問題があると考えています。

もちろん必ずしも自分が悪いわけではないのですが、例えば「ちょっと疲れたかも」「あの人苦手かも」「今日なんとなく身体がだるいかも」「早く帰りたいかも」など、どこか負の考えを持っているときにいつもなにか“うまくいかない”ことが起こるような気がしています。

もちろん事象によって全てが自分の気持ちによるものではなく、仕方のなかったこともあります。ただ、いかなるときにもなにか負の考えを持ったときには気持ちの切り替えが大切。

フライトは続きますし、お仕事中に逃げるわけにもいきません。

ある時期、お客様からお叱りを頂くことが重なり心身ともに疲れてしまったことがありました。お叱りは、私が何か失敗したなどではなく、言い方は少し悪いですが「運が悪かった」といった類いのものです。周囲にいた同僚からもその都度励ましの言葉をもらっていたのですが、その他にもなんもなく嫌なことが重なりお仕事に対してネガティブになっていました。

この一連の話を社会人になってから知り合った、ヨーロッパ系の外資エアラインに勤めていた先輩CAに聞いてもらったところ、その先輩が「あるある、そんなこといっくらだってあるよ」と優しい言葉をくれました。

続けてその先輩は「あのね、そういうときはラバトリー(機内のトイレ)にこもってゆっくり深呼吸。初心を思い出して鏡の自分を見つめて満面の笑みで自分に『この仕事が大好き、この仕事が大好き』って唱えてみなー」と。

正直、それだけ聞くと戸惑ったというか、「仕事大好き」ってトイレで唱えるとか余計にメンタルがやられそう…と思ったのも束の間、先輩が「いま私の発言にひいたでしょ?笑 こうやって私がラバトリーでメンタル整えてる姿想像してみ! だんだん滑稽になってくるよ」と笑いながら言っていました。

たしかに、あの狭い空間で1人でお仕事中に真剣な顔で自分を見つめて呪文のように「仕事大好き」を唱える先輩を想像するとなんだか笑えてきました。

あとその先輩、機内で嫌なことがあるとラバトリーでストレスを発散させるんだとか。鏡を見て全力で変顔しているそうです。なんかそんな話を聞くと私まで元気になりました。

それから数日後、先輩が「あげる」と封筒を差し出してくれ、開けてみると先輩がラバトリーで全力で変顔している1枚の自撮り写真が。

顔もめっちゃおかしかったんですけど、それよりも1人でこの写真を撮りわざわざ現像して渡してくれたその先輩のお気持ちが嬉しくて嬉しくて、感動しました。

それからというもの、私はアンチョコ(フライト中に持ち歩くカンニングノート)にその先輩の変顔写真をこっそり忍ばせて、気持ちが少し下がったときはふと目に入れるようにしていました。

これが私には効果絶大でした。お仕事の合間に心を元気にしてくれるものを眺めるって大切なのですね。

トイレでゆーーくり深呼吸するもよし
トイレで1人変顔するもよし
大好きな人の変顔写真をチラ見するもよし
大好きなものを眺めるもよし

手軽に自分の気持ちが切り替わる術を持っておくとお仕事中に少し気持ちが楽になるかもしれませんね。

先輩ありがとうございます!

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最後に、こちらの記事を最後まで読んでくださった方に、あわせて読んでいただきたい記事をご紹介します。


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