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記憶スケッチ(実家編)

『ナンシー関の記憶スケッチアカデミー』(カタログハウス)に触発されて記憶スケッチに挑戦したシリーズです。
「記憶スケッチ」とは、出されたお題の絵を、記憶だけを頼りに何も見ず、消しゴムも使わずに描く、というおススメのゲーム。
先日、「女子編」をご紹介しました。

今回は、メンバーを実家の家族に変えた「実家編」です。後期高齢者の両親とアラフィフ姉妹の4名の記憶スケッチ。
それでは、わが肉親のヒドイ作品をどうぞご覧ください。

最初のお題は、「」。
皆様、龍って何も見ずに描けますか? 
想像上の生き物で干支にも入っているけれど、記憶だけで描くのはけっこう難しいと思うんですけれども、さあどうでしょうか。

まずはAの作品から。

Aの作品

「空を飛ぶ龍」というより、背中を丸めてオバケみたいなポーズで歩いて追いかけている感じ。龍には角があるんですけど、取れちゃったのかな。

続きまして、Bの作品。

Bの作品

まあ可愛らしい。「龍」にしては可愛らしいけれど、「人魚」だとしたら超ブサイク。笑いながらシナを作って話しかけている感じも不気味です。「前衛的鯉のぼり」といった風情も。
後ろ足がないせいか、4名の中で唯一浮遊感のある、かろうじて空を飛べそうな生き物となりました。


続きまして、Cの作品。

Cの作品

キツネかな。うねって歩いているキツネかな。ヘビと合体したキツネかな。
いずれにしろ、大空を駆け巡るような生き物ではありませんね。

さてラストのD氏、実は名前に「辰」の字が入るんです。あ、もう誰かわかっちゃう。性別も特定されちゃう。
だから、『「龍」ときたらオレだろう』と言わんばかりの、さぞかし豪快な龍を描くのではないかと秘かに期待していたわたし。
そのD氏の作品がこちらです。

Dの作品

小っさ!(裏紙を使って描いているのでうっすら見える裏の文字を比べていただくと他3人よりずっと小さい絵だというのがわかります)
「龍」って堂々書いてあるけど、龍じゃない。絶対に。
「龍=伝説の中の偉大な神獣」って雰囲気はゼロ。
「南米あたりに実際いそうな珍獣」って感じはします。
ものすごい小者感が漂っているから、きっと動きもチマチマしているに違いない。
間違いなく空は飛びません。

次のお題は、「ミキサー車」。
まずはAの作品。

Aの作品

大きな牛乳のタンクが載っています。ただの大きな牛乳瓶配送トラックになりました。なぜかフロントが飛び出しているレトロ感。

続いてBの作品。

Bの作品

「たしかどっちかが傾いているんだよね。どっちだったかなー」とずっと呟きながら描いていたB。迷いに迷って不正解ですが、惜しい。
落ちて来た大きな俵に押しつぶされたトラックになりました。

続いて、自信のなさが線の細さと多さに表れがちなCの作品。

Cの作品

ん? 何ですか? トラックですらなくなったようです。運転席がありません。台車か。そして大きな丸い荷物。台車に布団袋を載せているんでしょうか? 夜逃げですかね。

どうして女性はこんなにも乗り物系の絵が苦手なのでしょう。

続きまして、Dの作品。

Dの作品

すごい! 大正解です。傾きも正しいし、後ろにホッパーまでちゃんとついています。
「龍」の時にヘンな珍獣描いた人とは思えません。さすがです。


次のお題は「」。
予想通りだけれど、猫になっちゃうんですよね。忘れないように何度も言っておきますが、お題は「虎」です。いいですか、「虎」です。猫じゃなくて「虎」ですよ。覚えておいてください。

まずはAの作品。

Aの作品

「とにかく怖い顔をしていたはず」との記憶から、顔だけいかめしい猫になったようです。上手く書けないと別の物を描いてごまかそうとする姑息な癖が、竹に表れています。


続いて、Bの作品。

Bの作品

うん、すっごい上手い猫! 「チュールくれるの?」って嬉しそうに寄ってくる虎猫。
若干アイラインが濃いのはなぜ。どう見ても完璧な猫。


次はCの作品。

Cの作品

「シャー」って言ってそう。だから猫じゃないんだってば。殺気立って威嚇している猫ですよね。猫としての風格はありますが、虎まであともうひとぶんばり。
目つきが龍の時と同じ気がします。


最期はD氏。

Dの作品

きゃー。画風が「龍」に戻ってしまいました。
だいたい、そのとぼけた表情はなんですか。虎の持つ風格がまったく感じられません。猫よりも風格が無い。
「龍」でもそうだったけれど、威厳ある動物から威厳を失わせることにかけては、Dの右に出るものはいません。

最後のお題は「」。
「え、馬って簡単じゃない?」「馬はみんな描けるでしょう」なんて言いながら描きだした一同ですが、さてどうでしょうか。一気にどうぞ。


Aの作品
Bの作品
Cの作品
Dの作品

どうしてもDの動物が気になります。独特。お題と完全に違う動物を、しっかりと描ききる妙な画力。
Dの描く龍や虎や馬は、最終形態になる前の、進化(変態)の途上にある生き物のようです。「シン・ゴジラ」における蒲田くんみたいな。

Cの動物は顔つきがぜんぶ同じなので、ファミリーだと思われます。龍も虎も馬も種を超えた同じ一族。

Bの馬は、後ろのたてがみと尻尾はストレートで、頭の毛だけは強めのパーマ。オシャレなんですね、きっと。ええそんな感じの馬ですよ。モデル立ちしてますし。なんだか妙になまめかしさを感じる馬。
馬は首輪で繋がないと思いますけど。

A、馬は自信があったのか、アングルを変えて描いたらバランスがおかしくなりました。宇宙人、ブレンドされてます。

以上、わがふるさと一家の「記憶スケッチ大会」でした。
今回と同じお題に取り組んだ男性3名による「男子編」に続きます。


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