のり弁が大好きだ

ゴローさんのごとく
今日の俺は何腹なんだろうと悩んでると
突然降りてくる

『おまえが今食べるべきものはのり弁だ、と』

そのくせわからないのが
『私がのり弁が好きな理由』

『のり弁衝動』が始まったのは
大人になってからで
おそらく30すぎてから

海苔の下にひっついている醤油おかか
レンジで温めた後の蓋をあけた匂い
ちくわ天が磯辺よりだと得した気分
白身魚フライの下に敷かれた海苔が好きとか

海苔弁の特徴を好きな理由にしようとすれば
いくらでもできるけれど
どれも決定的ではなくて

だからと言って
『好きなものに理由なんてないぜ！
求めるだけ野暮だぜ』
でもなかった

のり弁が好きななのは
そういうことじゃないのだ

『そういうことじゃないのだ』

そう、今はこう言い切れるは
理由がわかったから

『のり弁は弁当でしか食べられない』

これが理由

お弁当の定番として
唐揚げ弁当
焼き鮭弁当
スタミナ弁当、焼肉弁当
お弁当屋さんはもちろん
スーパー、コンビニでもいろんなお弁当がある

あるけど
そのほとんどがお店でも食べられるし
実際に食べている

唐揚げ定食
焼き鮭定食
スタミナ定食
焼肉定食

さっきあげた弁当は
そのまま定食に置き換えられる
ほぼすべてのお弁当は
どこかのお店のメニューにある

ただのり弁だけは見かけない

『のり定食』は今のところ見たことない
（真面目に探せばあるとは思います）

近いのはたくさんある

海苔を別皿に沿えて
魚のフライやらなんやらミックス定食

それはそれで美味しい

けど『のり弁』ではない

ご飯をよそった
茶碗かどんぶりの上に
おかかをのせて
海苔をのせて
醤油をかけて
別皿に揚げ物いろいろ
そんな定食を見かけないのだ

お店にないのだ

そして私の仕事の性質上
外食、特に店舗でご飯を食べることが多く
買うにせよ作るにせよ
弁当を食べることは少ない

なのでのり弁を食べる機会が少ない

機会が少ない分
日々『のり弁欲求』が高まっていき
ある一選を越えた時
『のり弁衝動』として表面化する

そういうことらしい

あー、すっきりした