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フライパンのテフロン再加工の話(2)

5月の初めに依頼したフライパンの再加工が終わり、返送されてきたので使用感レビュー。

お願いしたのは新潟の山由製作所さん。
5月7日に発送して、5月15日に完了メール。
即日カード決済して、返送してもらったので5月16日に到着!
5営業日というのは本当にありがたいものです。
他のところだと3週間だったのでこの使用感レビューもまだまだ後になってたし、バーミキュラのフライパンも万能ではなかったので使い分けできるのが非常に助かる。

なお費用は下記の通りでっす。

φ200鍋内面フッ素樹脂コーティング@3,000×2¥6,000-
φ280フライパン内面フッ素樹脂コーティング@4,000×2¥8,000-
送料¥1,200-
税込合計¥16,720-

さて気になる使用感ですけどもまずは写真でチェック!

【加工前】

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【加工後】

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全体的に銀がかった加工。
寄りで見るとこんな感じ。

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新品ではないのでもともとの表面に傷があるのかもしれず、ほんの少しだけ「ホツ(骨董品用語)」がありました。細かい人は気になっちゃうかもしれないレベル。(使ってみると全然気にならない)

おそらく加工依頼はそれぞれ全くサイズだったりすると思うので加工は手作業だと思われます。そのためなのか不明だけどテフロンが厚くて強そう!

まずは水野仁輔さんプロデュースのカレー鍋。
超いい!
さすがに空煎りする勇気はありませんでしたが、とりあえず揚げ物してもビクともしない強固な加工は長く使えそうな予感。

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これはもう完全に新品を超えましたね(笑)
あと玉ねぎも炒めてみたのですが、混ぜなくても振るだけで滑って混ざってくれるのでラク!次のカレー作りがはかどりそう。

そして中尾アルミさんのフライパンですが、前回の記事にも書いたのですが料理の基本である「乳化」が、フライパンが振りやすいゆえにしやすい。

バーミキュラの鋳物フライパンによる熱の層が「低くてすぐ熱くなる」のに対して、アルミフライパンによる熱の層が「厚くて一定に熱い」ので、振った時に火から少し離れても熱の層が均等になる印象。だから乳化が得意なのかもしれない。
試しに鶏肉と空豆のパスタを作ってみましたが、パスタのゆで汁をお玉で2杯いれただけで十分な水分量が残って、オリーブオイルと混じりやすくて作りやすい!
28cmあるのでこぼれないし。

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タンパク質素材と炭水化物素材の違い

また、前回の記事で友人から「バーミキュラのフライパンでフレンチトーストがうまく焼けない!」というコメントを頂いたのですが、確かにバーミキュラはタンパク質素材でのメイラード反応は得意だけども、炭水化物が多い素材だと反応速度が早くて焦げやすいという特徴もあるなと実感。
これは炭水化物の素材は水分量が多い状態になりがち、だから急激に水分が飛んでしまうことで温度が高くなりすぎとなってしまい焦げやすいのでは?という仮説を立ててみた。
炭水化物はゆっくり熱を通しても、美味しさを損ねることはないのでアルミのほうがいいかもしれない。

フライパンの「煮詰める」機能について

そして前回はフライパンの役割として「メイラード反応」「乳化」を挙げましたが「煮詰める」というのも重要なので付け加えさせてください!
これはバーミュキュラ、アルミ共に「煮詰める」は得意領域だけども、バーミュキュラが急激に煮詰める、つまり野菜や肉から余計に水分を出させないのに対して、アルミは比較的ゆっくり、一定に煮詰める、つまり乳化させやすいという特徴があるなと感じまして、この辺を使い分けていければと思った次第です!

というわけでフライパンについていろいろ考えてみたのですが、なかなかしっくりくる料理道具って見つからないし、愛着のある道具を捨てるのを忍びないな、もったいないなと感じた方はテフロンの再加工はおすすめです!
あと、水野仁輔カレー鍋を持っている方はぜひとも再加工すべしです!

ちなみに今後、オーブンの天板、魚焼きグリルの天板を加工に回したいと思っています!

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