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美術館巡りとわたし

遅ればせながら…

これまで、訪れた美術展についての記事をいくつか投稿させていただきました。ご覧いただいた方、スキしてくださった方、ありがとうございます。
また、はじめましての方もお目に留めていただけて嬉しいです。

noteをはじめて半年以上経ちましたが、最近になってまだ自己紹介していないことに気がつきました。
美術や芸術についてあくまで初心者なので恐縮ですが、そんなわたしが美術館巡りにはまった理由を、遅ればせながら自己紹介としてお話ししたいと思います。

だんだんと秋の気配も近づいてきましたので、芸術の秋のひとときとしてお楽しみいただけると嬉しいです🍂


はじめに

わたしが美術館巡りをはじめたのは、今から6年前の2017年のことです。
それまで、美術館へ足を運んだのは片手で数えられるくらい。
美術館を訪れても、絵画に関する知識も乏しく、すごい絵なんだな、とか、きれいな絵だな、とか。
絵の前で足を止めることも少なく、すーっと観て回る、そんな感じでした。

美術とわたし

美術や芸術との出会いについて遡ると、幼少期のころの塗り絵遊びやお絵描きは好きで、学校での美術の時間も楽しみにしていた記憶があります。
絵を描くと、ときどきコンクールに選ばれたり、写真展に応募したら地区のコンテストで入選したり。
なんとなくセンスはあったのかもしれない?と思うのですが、特別磨くようなことはしませんでした。
書道は8年間、集中する時間が好きで、毛筆も硬筆もジュニア名人位になるまで続けましたが、中学生になり塾に通うようになってからはやめてしまいました。
次第に絵を描くこともなくなり、社会人になってからは、さらに美術や芸術とは縁遠くなっていきます。

2017年

そんな中、スキルアップや旅行でも英語が使えたらいいなと思い、働きながら英会話教室に通っていました。
数か月が経過したころ、自分の英語がどこまで通用するのか試してみようと、ひとりニューヨークへ旅に出ようと考えました。
ニューヨークと決めたのは、「若いうちに一度は見てきた方がいい。」と、周囲の方から聞くことが多かったからです。
洋画も好きだったので、映画に出てくる場所へ行ってみたいとも思っていました。

旅の計画中、オプションでメトロポリタン美術館とMoMA美術館のガイド付き観光を申し込みました。
その時は観光地の一つとして考えていましたが、今思えば、これが美術館巡りのはじまりだったのです。

出発してからは、度々トラブルに遭遇し、珍道中になりかけましたが(その話はまたいつか😊)、無事にニューヨークに着き、美術館観光の日を迎えました。

集合場所に5分前くらいに着きました。…誰もいません。

あれ?

まだみんな来てないのかな。もしかして集合場所まちがえた?
…いや、確かにこの場所だったはず…。
一抹の不安を抱えつつ、キョロキョロしながら待つわたし。

しかし、時間になって現れたのはガイドさんのみ。
参加者は、わたし一人だけだったのです。

マンツーマン!?なんて贅沢!!

と思いつつも、プライベートとなると人見知りになってしまうわたしは、その日1日中ガイドさんとコミュニケーションをとり続けられるのか、不安がよぎりました。
けれど、そんな心配はすぐになくなるくらいガイドさんはとても気さくな方でした。
その方は、NY在住でアーティスト活動をしているTOMINAGA HAYATOさん
メトロポリタン美術館の通の方ならTOMINAGAさんをご存知の方も多く、TOMINAGAさんのガイドを求めて日本から足繫く通う方もいらっしゃるのだとか!

グッゲンハイム美術館

TOMINAGAさんに連れられて、まず、グッゲンハイム美術館を訪れました。
カタツムリみたい。
フランク・ロイド・ライトが設計し、彼の建築作品群は世界遺産にも登録されています。
メトロポリタン美術館の入場まで時間があったので、建物の外観だけでしたが、特別に寄り道して案内してくださいました。わーい♪

グッゲンハイム美術館

メトロポリタン美術館

パークサイドをお散歩しながらメトロポリタン美術館に到着しました。

メトロポリタン美術館

TOMINAGAさんについていくと正面のエントランスからではなく、なにやら脇にある小さな入口から入場しました。
もしかしたら秘密の入口かもしれない。わくわく。
ベテランガイドのTOMINAGAさんは、館内の学芸員の方とも親しい様子でした。

少女
ヨハネス・フェルメール
惑星と大陸の寓意
ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ
睡蓮
クロード・モネ
自画像
フィンセント・ファン・ゴッホ
糸杉
フィンセント・ファン・ゴッホ
花瓶のアイリス
フィンセント・ファン・ゴッホ
ステンドグラス(窓)
ルイス・カムフォート・ティファニー

メトロポリタン美術館は広大なので1日では回り切れず、名残惜しかったですが、その日のスケジュール上、次の場所へ移動しました。
ミュージアムショップでのお買い物も満喫しました。

MoMA美術館

MoMA美術館へ到着。

星月夜
フィンセント・ファン・ゴッホ
Gold Marilyn Monroe
アンディー・ウォーホール
Orange Car Crash
アンディー・ウォーホール

印象派~現代アートを中心に展示している美術館です。
MoMA美術館は増築時に日本人建築家の谷口吉生さんも関わられていると教えていただきました。

TOMINAGAさんは作品を一つ一つ説明してくださり、絵画の起源から宗教画・風景画への変遷、絵画の見どころ、画家たちの交流や人生まで、いろいろなことを熱く話してくださいました。
マンツーマンだったので、私からの質問にもたくさん答えていただきました。
もし、このガイドツアーが大人数だったら、数に紛れた後方で説明もしっかり聞いていなかったかもしれません。

素敵な出会いが美術館巡りの楽しさを教えてくれました。

美術館巡り はじまる

この体験をきっかけに、わたしは美術館巡りにはまりだしました。
音声ガイドやグッズ、美術展をモチーフにしたカフェメニューなど魅力がたくさん詰まっています。
一つ一つの展覧会の準備や運営にたくさんの方が携わられていて、展示の順番や構成なども緻密に考えられていることに気づいたときには感動しました。
考えてみれば当たり前のことなのかもしれませんが、背景はなかなか見えないものです。

TOMINAGAさんは、ときどき日本で個展を開いていると伺ったので、その後、個展を訪問してまたお会いすることができました。

※TOMINAGAさんの情報はこちらです。


それから美術館巡りをはじめて数年が経ち、美術展の魅力をお伝えできたらいいなとの思いからnoteやInstagramをはじめました。
まだ興味をお持ちでない方、美術館へあまり行かない方にも、おでかけや何かのきっかけになればいいなと思っています。

さいごに

絵画も展覧会を通して旅をしているんじゃないかなと思うことがあります。
あの日あの場所で見た絵が、海を渡って、日本に来るかもしれない。
今日見た絵に、またいつかどこかで会えるのかもしれない。
そんなことを思いながら鑑賞してみるのはいかがでしょうか?


またね

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