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#143 紅茶専門店で最高のスコーンに出逢う / 自分の好きなことを楽しみきる

朝起きて、ゆっくり覚醒する頭で
今日は紅茶専門店に行こうと思いつく。

ずいぶん前に友人が連れていってくれたお店だ。

ふかふかの大きなソファ。
香りのいいフレーバティーが次々カップにつがれ、
紅茶を淹れているカウンターにはお湯が沸いたやかんから
湯気がシュンシュン上がって
とても居心地が良かった。


ドアを開けて入ると、
「いらっしゃいませ。」と声がかかる。

入り口の大きなソファ席にはおしゃれな若い女性が1人
ゆったり座って雑誌をめくっていた。
奥の席では女性二人組が楽しそうにおしゃべりしている。
それぞれがお店の時間を楽しんでいて、いい感じだ。

カウンター席に案内されて座る。

カウンター席よりテーブル席の方が落ち着くので
以前はカウンターに抵抗があったが、
最近カウンター席に座る機会が増えてきて
全然気にならなくなった。


私にとってはカフェやレストランの席も大事で、
窓際でテーブル席が理想だ。
周りを気にせず落ち着いて過ごすために
壁に向かって座ることが多いが、
店内の空間が素敵でそれを楽しみたい時は
壁側に座ってお店の雰囲気を楽しむこともある。




あったかいおしぼりを渡された後に
「アイスティーです。」
とウエルカムドリンク的なストレートの冷たい紅茶が
小さなグラスで出てきた。


メニューを開いて、紅茶を選ぶ。
いろんな紅茶があったが、家では飲めないようなのを頼もうと
抹茶のロイヤルミルクティーというのにした。

スイーツはスコーンがおいしそうで、
2種類選べるということでそれを注文。

そうしているうちに、
熱いアップルティーが大ぶりのカップの半分くらいまで注がれた。

注文した紅茶の他に、
もう一つのカップにランダムでいろんなフレーバーティーを
飲み終えたタイミングで少しずつ入れてくれるそう。


さっそくカップを口に運ぶと、
りんごのいい香りがフワ〜っと鼻にくる。
すん、と甘い香りをかいで飲む。


紅茶にいろんな香りをつけておいしくするなんて
すごい発想。考えた人、すごいな。


抹茶のロイヤルミルクティーは大きなカップになみなみと入って、
ふんわりトッピングされた白い生クリームにおおわれていた。

スプーンがついていて、
こういうクリームがのっている飲み物はどうやって飲むのか一瞬悩む。
ウインナコーヒーとか。
一気に混ぜ込んでしまうのかよくわからないけど、
軽く混ぜてあとは抹茶の色が見えないままにすする。


最初に「クリームとお砂糖入れてもよろしいですか?」と聞いてくれた。
両方お願いすると、
これだけでおやつになるくらいの甘さ。
抹茶の味が文句なしにおいしい。


紅茶もおいしいけれど、
目をみはるおいしさだったのがスコーンだ。


いくつかの種類から選んだのは、
塩キャラメルナッツと(写真手前)、レーズンバターナッツ(写真奥)

生クリームが添えられて
小さなガラスポットに入ったメープルシロップがついてくる。
そのお皿を見た時にうわあ、とウキウキ。

そういえばとカウンターの真ん中を見ると、
スコーンがこんもりと盛られて
ドーム型のガラスカバーをかぶせた
大きな木のトレーが三つくらい置いてあって、
幸せの光景そのものだった。

食べる前から幸せ。



塩キャラメルナッツを手に取って割ると、
いい具合に焼けたサクサク感。

お店の人が「柚子塩も合うのでよかったら食べてみてください」
『柚子ソルト』と書かれた瓶を置いた。
スコーンに塩?!と驚いたが、
試しにお皿に振って少しずつつけて食べてみたら、
そのおいしいこと。本当に合う。

一口大にちぎったスコーンに生クリームを乗せ、
その上にメープルシロップをかけて口へ入れた時のおいしさ!
ふわ〜、、、、おいしい〜と心で言って感動する。
トッピングのナッツがまたカリカリで香ばしく焼けて、
スコーンのサクサクと食感が合っていいハーモニー。
ほんのり感じる塩気もいい。

ほんのりあったかくてサクサクのスコーン。

目の前で紅茶を淹れているお店のお姉さんに
「スコーン、おいしいですね。ここで焼いてるんですか?」
と思わず声をかけた。
「ハイ、ここの2階で。」
と上を指さす。


ふたつめのレーズンバターナッツに手を出す。
横半分に割ったスコーンで厚みのあるレーズンバターをサンドしてあって
見た目もかわいい。
レーズンバターを花型でくり抜いてある。
バターのレーズンは大きなまま入っているので
レーズンの味もしっかり味わえる。
カロリー高めというのが一瞬頭をよぎったが、
ここは気にせずとことん楽しもう。

こんなにおいしいんだもの、
せっかくの機会遠慮せずに楽しまないともったいない。
今を楽しみきる。


ロイヤルミルクティーを飲み、スコーンを食べている間にも
もう一つのカップのストレートティーを飲み切ると
次々と新しい紅茶をつぎたしてくれて、

「アップルティー」の次に「パインとバニラのブレンド」
その次は「レモンとバニラとキャラメルのブレンド」
をいただいた。


最初から最後まで至福の時間。


お会計の時、お店のお姉さんが
「テイクアウトもできるので、また是非きてください。」
と声をかけてくれた。
「ハイ!」



帰宅すれば、
家の庭先に毎日すごい勢いで増えているドクダミの新緑が生き生きときれいで、
白い花が咲いているのやつぼみがとてもかわいくて
ここでも癒された。



みんなそれぞれに自分の好きなこと、好きなものがある。
癒されるものも違う。

動物が好きな人がいて、
鉄道が好きな人がいて、
映画が好きな人、
アニメが好きな人、
夢中になるアーティストがいる人、
料理が好きな人、
絵が好きな人、
運動が好きな人、
本が好きな人、
写真が好きな人、
etc…

動物と料理と運動が好きみたいに
好きがいくつかある人もいるだろう。


カフェやレストランでゆっくりと過ごすのが
私の喜びで好きなことのひとつ。
癒しやエネルギーをもらっている。
こうして思ったことを書くことも好きだ。
本を読むのも、コーヒーを飲むのも大好き。

みんなが大事な自分の人生の時間に
楽しいことを増やせれたらとても幸せ。


このお店に行く途中、目に入った子ども教室の看板の文字。
『楽しむことが、学ぶこと』

楽しむって大事なことだ。
楽しさは大きな力をくれる。





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