珈琲と私〜44〜

ラテアート世界大会2回戦

こんばんは、マスター吉良です。

「珈琲と私」第44回です。

今日は「Coffee Fest LATTE ART WORLD Championship 」2回戦のお話です。
一回戦を僅差で勝ち抜くことができ、2回戦では当時、
THE THEATRE COFFEE(だったと記憶してます)の赤川くんとの対戦でした。
彼は、12オンス(約360ml)のラテボウルを使い、非常に細かいラインを重ねた
繊細なラテアートを描くバリスタで有名でした。
私は7オンス(約210ml)カップでの競技でしたので、タイム的には有利でしたので
2回戦もスピードポイントをしっかりと取ることと、12オンスカップはコントラストを出すのが難しいカップなので、コントラストをしっかりと出したアートを描くように心がけました。
勝負が始まります。
1回戦同様、時間を意識して作り上げていきます。
しかし時間を意識し過ぎたのか、コントラストは出ていたのですが少しアートが乱れました。
赤川くんはまだ注いでいます。
2杯目を作りに入るか迷います。
赤川くんも作り終え、お互いの作品を見合い、一瞬目が合います。
この時点でどちらも提供はしていません。
二人共2杯目に入ることを決め、振り返った所で私は決断します。
スピードポイントを取ろう!と。
で私は2杯目を作るのをやめ、提供しました。
この時、もう一つの戦略がありました。
それは、私はもう提供していることで競技終了です。
しかし赤川くんは3分の中で、もう1杯作らなければいけないし、1杯目以上のものを
作り上げなきゃいけないというプレッシャーが掛かります。
それに掛けました。
競技後赤川くんにから、「吉良さんのカップのコントラストが良かったから2杯目に入った」と言ってくれたので、戦略はうまく行っていたのだと思います。
しかし、赤川くんはプレッシャーも物ともせず2杯目も素晴らしいアートを描かれていました。
結果は敗退。
私の挑戦は終わりました。
崩れはしたものの、練習してきたことはしっかりと出せたので清々しい敗退でした。
そして赤川くんはベスト4まで勝ち進み、すばらしい結果を残されました!

敗退後競技を見ているときにも沢山のバリスタ仲間達が健闘を讃えてくれました。
ずっと教えてくれた若尾くんも「兄貴、めっちゃ良かったですよ!カッコ良かった!」
って言ってくれたので面目は保てたのかなとは思います。

サイフォンだけでなく、色々な競技に出ることで沢山の財産を得ることができました。
中には色々言ってくる人もいますが、関係ないです。
サイフォンしかしてなければサイフォンのことしかわからないですから。
自分の得意なことだけで勝負しててもね。

私の個人的な意見ですが、お店を守ることは何よりも大事ですが、
守ることと同じぐらい、攻めていくことも大事だと考えてます。
外に出ることが攻めることとイコールではないですが、一つの武器にはなります。
お店を空けて外に出るためにはどうしたら良いかを考えることも必要だと思います。
お客様からも「また居ないの〜」なんて言われることもありますが・・・。
いつまでもチャレンジはやめたくないなと私はいつも考えてます。

さぁ明日はいよいよ5月31日。5月末まで書き続けると目標を決めた日です。
が、45回とかはキリが良くないので、50回までは毎日書き続けようと思います。
その後は、間隔をあけて連載を続けていきたいと考えております。

Coffee is Power !!

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