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時にはジョブズのように〜登壇編〜

#28

2019-10-3

お店を5年もやっていると(なのかどうかは分からないが)、ゲストスピーカーとして壇上で話をして欲しいという依頼が時々くる。

今回は…

いわき市まちづくり未来づくり講演会
地域で楽しく生きるための
新しいコトのはじめ方

というタイトルのイベントに【地域で活動する浜通りの若手プレイヤー】の一人として自分の経験談などを話すというもの。いわき市が主催し、地元のまちづくりNPOが企画して実現となった。

↓フライヤー表

↓フライヤー裏

こう見えて(笑)、実は真面目で、慎重で、疑ぐり深く、おまけにひねくれ者の性格なので、何事も最初は物事を、冷静に、且つ、斜(はす)に見てしまうのであるが、(普段素直に褒めていただいている方とかホントすみません。。)

まず、

私、楽しく生きているように見えるのか!?

と驚いた。

そして、

私、地域で活動するプレイヤーなの?

と2度驚く。

↑この2点に違和感を覚えたままで、何を話せるだろうか。非常に悩む。
不器用なので嘘は言えないし、思っていること(違和感があるという気持ちも含め)をそのまま言うんであれば登壇した意味もあるかなと思う。

来場する人は、**地域で楽しく生きるための 新しいコトのはじめ方 **を得るために来るんであって、そうじゃない嘘を受け取っても身にならないだろう。

そんな思いで事前の打ち合わせでは、結果そう見えるだけで、そこを意識はしていないというような話をしたと思う。(でも敵意はないのでとてもなごやかに)

真面目に、普通に、マーケットの主催とか、小さなお店の作り方講座とか地味ハロウィンとか、架空の大学、なこそ大学とか自分が楽しいことを仕事でしてたら、お声がかかっただけと。


この打ち合わせ、市から企画を任された前述のまちづくりNPOとのものだったのだが、名をTATAKIAGE Japan(タタキアゲジャパン)という。以下のミッションを掲げる。

タタキアゲジャパンは、
地域でアクションを起こすプレーヤーの
「次の一歩」を支援する場と仕組みを提供することで、
地域のプレーヤーを育て、
地域から日本を変えていく団体です。

存在は知っていたが、俗に言う“ 意識高い系 ”と思ってなんだか、自分とは関係ない、交わることのない団体だと思っていた。

ただ、話していくうちに団体のメンバーもそれぞれ「自分ファースト」の意識をまず念頭に置いているということが分かった。地元をどうこうというよりは、まずは自分が楽しいことをしたいと。

そのことばを聞いて、安心して登壇して言いたいことを言えばいいと思った。

******

以下は、私の個人的な思いなので読みとばしていただいていいのだが、
地元のため、地域のため、人々のため、ということはとても素晴らしいことだと思う。そして、とかく善行としてあがめられがちで、メディアも社会的責任感や倫理観から発信しやすいのか、その手の情報で世の中は溢れる。

でも、地道に勤労してビジネスをして稼いで、所得税、法人税、住民税を収めることが、結果的にどれだけ地域に貢献していて尊いことか、と思う。

まーちょっと、話が逸れて熱くなってしまったけれど。

*****

かくして、事前の打ち合わせでは、なごやかに打ち解けて、じゃあ当日こんなことを話しましょう、ということも決まり終了した。

準備として、事前にプレゼン資料のようなものを作る。
個人の紹介、店の紹介、やってきたこと、イベント、思いなどを盛り込んで。
で、スクリーンに投影された資料の前でスティーブ・ジョブスの様にプレゼンするのだ。(できるかどうかは別として)

実は、私の前職はITベンチャー企業のプランナーなんである。ワパーポイントを作るというのは他の人よりは得意。

パワーポイントって、ランナーでいうところのランナーズハイのように、作成していると、“ パワーポイントハイ ”になることがある。
今思い出したが、かつてサラリーマ時代、作成に集中しすぎてのめり込みすぎて、トイレに行くのを忘れ膀胱炎になったことがあったほどだ。
今回も気を付けなければ。

タイマーをかけながら、強制的に休憩をいれながらやることにする。

世の中には集中力が無くて困っている人も山ほどいるというのに、集中力がありすぎて危ない目にあうこともあるのだから、なんでもほどほどが十分ということだ。

さて、“ パワーポイントハイ ”を経て、出来上がった資料のファイルサイズはなんと22MB。でかっ。なんだかすみません。

オファーいただいて、やる気ない薄っぺらな資料よりは、このほうが良いだろうとポジティブにとらえ、事前送信。

この資料はいつかどこかでまたお見せする機会があったらいいな。折をみて考えます。

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さて当日。

メインゲストは、合同会社巻組(まきぐみ)の代表、渡邊享子さん。(先の写真の方です)

巻組は、3.11の震災後にボランティアとして学生時代から宮城県石巻市にきていたデザイナー・建築が集まって立ち上げたプロジェクトファームです。地域内外の事業者とパートナーを組み、地域にビジネスを生み、不動産付加価値を高める活動を行っています。

そんな巻組の話。すごくおもしろかったです。「ビジネスを生む」というところが。

私も、金を生み出してなんぼ、と思っているから。利益をきちんと追求しながら活動を行う尊さを思うから。

巻組は、主に不動産をDIYなどでリノベーションして付加価値を高めて、クリエイターを誘致して、ビジネスを生み出し、利益を生んでいる。なんだかとても勉強になった。(自分もお店をリノベしたので、こういった不動産事業にとても興味があるのだ)

私の以外のゲストスピーカーの方々の話もみんな気さくで、おもしろく、繋がりもできた。

会場に来られていた方達も、普段お店で接するお客さんとはまた違った雰囲気の方々。普段接することのない方達とお話などもして交流できた。

たまにはこういうのもいいかもしれない。





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