はっきり言って、今の自分が好きだ。

自己肯定感はそこそこ高いが、だからといって自分の社会的スキルに関しては自信がある訳では無い。

でも、自分のいいところはたくさん言えると思う。

客観的に物事を見れる部分も、長所のひとつである。

今の自分は過去の経験から作られた私だが、一番自分を形成した経験は…

はずかしながら、恋愛だと思う。

他者から見れば「そんなヤツやめときなよ」という人間と恋愛していた。

私はその人がすごく好きで、自分と接しているときの彼はとても優しかったし、愛情もすごく感じていた・・・・と記憶している。

今日は恋愛の話を詳しくするつもりはないので割愛するが、まあその人は蓋を開いたら二面性のある人だったのだ。

「そんな人といても幸せになれないよ」

「たとえうまく行ったとしても、絶対また同じこと繰り返すよ」

辛いことがあったとき、友人に話すとそんなことを言われた。

それでも彼が好きだったし、諦めることが中々できなかった。

でも毎日が辛い…

彼のことを考えると自然に涙が溢れてしまうほど、辛い恋愛をしていた。

ついに耐えきれなくなった私は、母親に話してしまった。

ちなみにだが、私は親と恋愛の話を全くしてこなかった。

なんだが恥ずかしかったし、堅苦しく真面目な親という印象をもっていたので、

こんな恋愛をしている私を正そうとするに違いないと心の何処かで思っていた。

そう思っていたにも関わらず、親に話してしまうほど辛かったということを察してほしい。

ひととおり話をしたあとは、少しの沈黙があった。

「そっか・・・。でも、諦めようと思っても無理なんでしょ？それなら、気の済むまで好きでいたらいいんじゃない？」

正直、びっくりした。

私の中で、この恋愛を一番否定されてしまうと思っていた母親。（ごめん）

その母親に、心を救われたのだ。

そっか。気の済むまで好きでいていいんだ。

素直にそう思えた。

ここで、本題に戻る。

私にとって人生が変わった一言は、この母親からの言葉だった。

自分の心に嘘をつかなくていい。

そう言われたんだと思った。

本当に、この出来事があってから、自分に嘘をつかなくなった。

正直、他人の意見や一般論なんて、全然参考にならないと思うようになった。

だって、私が自分の心に嘘をつかなくなった結果、右肩上がりで幸せだと思うことが増えたから。

それが、他人の意見や一般論と反対方向を向いていても、だ。

自分の心に従う、自分が思った言葉を伝える。

わがままに生きれば生きるほど、肺の隅々まで空気が入っていくような清々しさを感じた。

だから自分も否定しないし、他人のことも否定しなくなった。

でもそれは、ある意味で他人に干渉しなくなったということでもある。

これは別に言わなくてもいい話だが、ブラックな部分も吐き出させてほしい。

正直、他者の意見を聞いて「それはどうだろう…（否）」と思うことはある。

でも基本は否定しない。（多分していないと思う。）

それは、その人が経験を経て【これは違ったんだ】と知ることだから。

自分で気が付かないと、行動を変えることはできないから。

正直、成功しようが失敗しようが私の人生に関係ないし。

むしろ他人の失敗談はメシウマ話でしょ？

私は否定せず傍観し、他人の人生で検証しているとも言えるだろう。

とまあ、ブラックな部分もあるが、私はあの一言のお陰で【相手の心を認める】という大切な行為を知った。

人は時に、自分以外の他者に正解を求めたくなる時がある。

自分が正しいと信じたくても、自信が揺らぐ時がある。

その【心のゆらぎ】を受け止められる人で居たいとは思う。

だれだって、自分の意見を否定されるのは気持ちのいいことではない。

だから、まずは受け止める。

そして、静観する。

そして得た気づきがあればシェアしてもらう。

そうして私は、他人の経験も自分のものにしているフシはある。

私は誰かの人生を変えようとまでは思わないが、

その人生が【自分の選択で歩んでいるんだ】と自信を持てるようにサポートしたいとは思っている。

方法はわからない。

でも、まずは誰かの言葉を【受け止める】ということから、やっていこうと思う。