活きろ、そなたは美しい
夫が最近、財布の管理に目覚めた。
いや、私が、目覚めさせたのかもしれない、間接的に。
そもそも、結婚してから十数年は、私が財務省としてお金をやりくりしていた。
ふるさと納税も、医療費控除も、貯金も、車検も、食費も小遣いも。
得意かと聞かれたら、もうこれが苦痛で苦痛で仕方なかったが、財布の紐が緩すぎる夫に任せておいたら破産すると、義母からもきつくおおせつかっていたのである。
しかし、3年前、確定申告にミスがあり、『更正の請求』なるものをしなくてはならなくなって、なんとかそれ