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 人を想う ただそれだけの衝動  過去日記2015


某日


昼頃に雨はあがった
今日もサッポロ一番塩ラーメン
彼が免許証の写真を
送ると
夕方不動産さんやから契約書を
送ると連絡がきた

これでやっと一段落
借りていた本を鷺宮に帰しに行く
もうここへ来ることも無いのだろうなと思う


夜は二人でlaundryへ
付き合い始めた頃のように
laundryの椅子に並んで座っている

彼はヘミングウェイ
まだ縮む寒さでは無いが
来週からはまた少し冬が近づいてくるようだ
不動産さんがカラーコピーしてくれた物件の小鳥を写真に写した


小鳥つながりで小川洋子の
ことりを読もうかと思う


某日

部屋の気温は18度を示しているが
かなり暖かい
掃除の神様が降りてきて
細々と片付ける

次に住む部屋が決まったことが
精神的な安定とモチベーションを
少なからず生んでいる


四十肩の薬は即効性が無いからか
中々、ハッとするような治癒を
認められない


冷蔵庫から栄養ドリンクを取り出し
モチベーションが途切れないように
引き続きトイレ掃除などもした
カタログを見て部屋のベースとなる
インテリアのイメージを膨らませる
彼が任せてくれたら
いいなと思う


男の人はいかんせん
そういう所に関心が薄いし
見据える視点も違うように思う
初期費用やら色々物入りで
お金もかかるし尻込みする気持ちも分かるのだけど
どこかで腹を決めて生活環境を
整えなくては
一生ダラダラしてしまうのが
目に見えるのだ


昨夜は野球が延長して
その後、下町ロケットを見た

遅い時間に始まったにもかかわらず視聴率は良かったらしい


何かを突き動かすもののコアに
ついて考えさせられる


自分以外の誰かの為に動くという
エネルギーは
計り知れないチカラを持っている
それを損と感じてしまうか
喜びと感じるか


純はこんなに面白いことはないと
思っている

そこにあるのは
ただ その想いだけ

それが どんな結果になろうと
誰かのためにバカになれる事は
しあわせな事だと思う


夜の大阪城を見つめながら
幾度もそんな自分を嘲笑しつつ
その時に経験した事は
決してマイナスじゃなかった


自分の中に
誰かを思う気持ちがある限り
何があってもやっていけるという
自信のようなものを感じた


だから
きっとこれからも大丈夫


某日


( この後の日記は 閲覧注意です
日記ということで 自分の中の黒い感情を吐き出してしまい
とても幼稚な 思考の吐露となっています
興味ある方だけ 読んで下さい)


















今日も割と暖かだった
半沢直樹を一気に見た
苦境の中で夫を支える妻たちが
皆、素晴らしく
買い物を頼んで中々帰って来ない
彼に説教する自分と
比較する
何度伝えても
伝わらないと葛藤したが
正直、今後も同じようなことを
繰り返していくのだろうなと思った


人の性格は簡単には変わらない
変わらないし
増して変えさせることも叶わない


その人をそのままに受け入れなくては 夫婦の絆もあり得ない


ドラマでは苦渋に満ちた表情で
土下座する男の苦悩を幾度も
映し出していたが
それを冷めた目で見ていた


土下座がそんなに辛い事とは
自分には到底思えない
好きでもない男の下半身に
跪いて
口の中に男の放出された苦い液体を
吐きそうになりながら
仕事していた日々



風俗を仕事にすることとは
つまりは覚悟の問題なのだ
仕事の中身を比較しても
それはキリがない
だが
その仕事を選択する女がしない女と違い持っているのは
覚悟なんだと思う


金銭的な困窮を訴えるのは
簡単なこと
じゃあ
それを打破する為に
貴方は他人の下半身を咥え
愛撫する覚悟で
収入をあげようとしましたか?
そんな風に世の中を睨みつけている自分がいる
土下座して雨水を舐めるなんて
好きでもない男の精子を口に含むことに比べたら
なんてことないじゃないか?
考えても考えても
そういう甘さに腹がたつ
本気でそういう覚悟を携えて
生きているのか?

世の中の甘ちゃんたちに唾を吐きかけたい自分がいる


時代のせいだとかなんだとか
世を憂う前に
そういう覚悟を持って仕事を
しているのか?


腹が立つ一方で
そういう過去の経験に
自信と肯定を感じる自分もいる



大切なのは
他の誰かを罵倒することでも
軽蔑することでも
見下すことでもない


他人は他人
自分自身がどう生きるか?だ


どんなに複雑にみえる社会も
すべてはプライオリティの軸を
通してみれば
おのずとその仕組みはシンプルに
構造されているのが分かる


お前は強く生きたいのか?
お前は優しく生きたいのか?
お前はどう生きたいのか?



自分に問いかける
どうもどちら?ということでもない
結局
純は覚悟を持って生きたいのだと
考える

そして
その覚悟こそが
自分の考える純粋さなのだと
再認識する

だから
彼に
嘲笑されようが
構わない


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