見出し画像

「おらおらでひとりいぐも」と「レビー小体型認知症」〜rap

知人(59歳・一人暮らし)が若年性認知症になった

早期退職し、2年が過ぎた頃、「家族や親戚が家にいる気がする。」と言い出した。

自分でも「これは本物ではない。」と理解しながら「今日は何人いる」と話してくれた。私といる時には見えないらしい。

その話を聞いて、「おらおらでひとりいぐも」の映画を思い出した。

主人公の桃子の周りには3人の妖精(?)がいて、孤独な一人暮らしの話し相手になってくれる。その妖精(❓)が、全部桃子自身であり、過去の出来事やその時の想いや辛さを語り合って楽しげに暮らしていた。

そういうことが映画になるくらいだから幻視も珍しいことではないのかもと話していた。
とは言ってもまだアラカン、治療に繋ぐよう手伝った。

それで私も学んだのだが、認知症の種類はいくつかあって、そのうちの「レビー小体型認知症」の症状に幻視があるらしい。
これが桃子さんの周りを賑やかにしてくれる妖精だったのではないかと思う。

映画では、ラストには幼い頃の自分や夢に描いていた動物たちと楽しく行進するシーンがある。
このように好きなものや安らぐものに囲まれて老後を楽しく過ごせるのは幸せなのではとも思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?