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日本の美 かなで春の句を

随分暖かくなってきました。
出会いと別れの季節で、変化の多いこの時期は精神的な負担が増すように感じます。

そんな中でも、自然界に目を向けるとさまざまな鮮やかな花が咲き、エネルギーが漲っている様子に元気をもらうことができるので、それらでバランスをとるようにしています。


ちょっとミツマタの写真を載せますね。
ミツマタは紙の原料として知られていますが、お花も本当に可愛らしい。

福岡県宮若市の西山に群生地があります。
山の斜面に降り注ぐような丸い花。
お茶のお稽古では茶花になっていたことも。
真ん中の白いお花🙂


今回は春の句を幾つか書いてみました。変体仮名へんたいがなを使っています。明治33年に小学校令施行規則で一音一字の「平仮名」「片仮名」各48字が定められ、それ以外の「かな」を「変体仮名」と呼んで区別しています。
今では使われなくなった「かな」ということです。

桜餅 われうつくしき 友をもち 【山口青邨】
鶯や 文字も知らずに 歌心 【高浜虚子】
初蝶の うす紫に とび消えし  【星野立子】



書道、水墨画、茶道、能など日本の芸術文化は余韻や余白を大切にしています。

俳句という文学もまた、言葉を省略し、本質をひきたたせ、感動を伝える点に心惹かれるものがあります。


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