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トレーニングbyイヌ

たまには、まじめにワンコのトレーニングのお話。

※今回は、自分の本音炸裂の記事になると思うので、トレーニングやしつけに興味のない方、極端な愛犬家の方には不向きな内容かと思いますので、スルーでお願いします。


指定された場所から動かない

問題行動が勃発すると、どうしても “そこ” だけに目が行きがち。

でも、見直すのは“そこ”だけじゃなくてね。

飼い主さんの気持ちを汲んでくれるワンコばかりなら誰も苦労しません。

言ってわかる(理解する)くらいなら、問題行動など起こさないでしょうし。

言う事を聞かないと、ついオヤツを与えてしまう、面倒くさいから見ないフリをする(この場合は無視とは言わない)、適切なタイミングで褒めない・叱らない、常に犬優先で物事を考える癖がある。

と、まぁ普段の生活の中で見直す点はたくさんあると思います。

特に、最近の飼い主さんはネット情報のせいもあるのか、まず問題行動を問題行動と思っていない人が多いですし。

不思議な傾向にあるのですが、家庭犬のしつけやトレーニングする人は減っているけど、訓練(所で)する人、犬の幼稚園に行っている人はむしろ増えている。

まぁ、一つの要因は、訓練所も昔みたいな100%服従ありき!ってとこが減っているのと、犬の幼稚園はとりあえず入れときゃ安心、ってのがあるのかなと。

ここで改めて、訓練とは?しつけとは?のお話をすると、訓練と言うのは一つのコマンドを専門的に強化していく事で、これが高校→大学に進んでいくのと同じ過程になります。

一方、しつけというのは家庭犬であれば、家庭生活に関わるマナーを広く身に付ける事となり、専門学校やマナー教室の役割となります。

スワレ、マテ、フセなどは基本的に訓練の域になり、横に付いて歩かせる、トイレ、ハウスなどはしつけの範疇になります。

家庭犬であっても、上に記したものは全て基本的なトレーニングとしてやるべき事になりますが。

訓練犬か家庭犬のトレーニングかは、上記の基本トレーニングをマスターした後に別れる事になります。

さらに、訓練犬であればマテ!の強化が必要になるところを、家庭犬では主に ”Leave it!(リーヴィット!)”=ガマン、無視 が重要になります。

私のところでは、”Leave it!”は、仔犬の初期の内から必ずやる必須コマンドになります。

掛かりつけの獣医さんとお話している時に出るのが、咬み犬さんや吠え続けている犬が増えている感じだけど、飼い主さんは注意するどころか悪いとも思ってないかも、と。

もちろん、そこで注意する獣医さんなどごく僅かでしょう。

獣医さんもサービス業ですから。

でも、素直に受診させてくれる方が、自分達もイヌも楽なはず、と言うのは本音だと思います。

威厳のある飼い主であれば、イヌはその雰囲気を察知するのでそうそう問題行動を勃発する事も少ないのですが、この威厳と言うのを勘違いしている人がいるのもまた面倒だったりね。

威厳と言うのは、常にエラそうにしてる事ではなく、メリハリのある態度や言葉で、適切に犬を導ける人の事です。

それをいち早く犬に覚えてもらうのに適したトレーニングが、とりあえず”リーダーウォーク”になります。

・普段から日常生活の中に、基本のコマンドを取り入れて、『いつでもどこでも』確実にコマンドが聞くようにしておく。

・散歩に行く前に、必ず『正しいリーダーウォーク』をしてから散歩に出掛ける事。

この2つを頭に入れておくだけで、短期間に犬が変わる事もあります。

私は、元々は訓練から家庭犬のトレーナーに移行し、常にアメリカやヨーロッパのトレーナー達と意見交換しながら日本人に合うトレーニングとは?を考えながら今に至りますが、トレーナーの考えも飼い主さんの考えも千差万別です。
自分の意見が100%正とは全く思ってないですが、他のトレーナーさんからウチの所に移動して来た方のお話を聞いていると、コマンド強化も問題行動も、同じやり方で対処しようとしているトレーナーさんがいかに多いか。

あくまでも叱る事が悪、の考えです。

ま、私はコマンド強化で叱る事はないけど、問題行動に関してはガッツリ叱る事もあります。

とりあえず。。。
他人や他犬に迷惑を掛けず、『どこにでも連れて行ける犬』を目指して欲しいと切に思っています。

これだけいても、静かだね~と褒められた生徒さんワンコ達

では、また。




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