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竪穴住居作り失敗の記録4

竪穴住居の永遠の課題である水対策の解決にむけて乗り出す。

大雨が降ったあとは竪穴の中が泥風呂になってしまう。
その要因の一つが屋根から流れる雨水と思われる。

大雨が降った場合、屋根を伝う雨水は滝のように流れ込む。
一気に流れ込んだ雨水は土の中にとどまらず、竪穴の中まで染み出してきてお風呂状態となるようだ。

そこで対策である。
屋根から流れ落ちる雨水を、敷地のすぐ横にある用水路まで導くのだ。

作業を開始する。

まずは用水路に向かって徐々に低くなるように溝を掘る。

雨水が用水路に流れる間にも土中に染みこまないよう、掘った溝の上からシートをかける。

そしてシートの上からまた土をかける。
これを左右両側する。

用水路の擁壁に流れ込ませるための溝も発見したので掘り起こす。

屋根はモルタルを塗って、その上からペンキを塗る。

赤を塗ったら血の館みたいになってしまった。
そして、ここまでしても大雨が降ったら内部に水たまりがたまってしまった。

そして場所をとりすぎな事にも気がついた。
竪穴内部の面積は縦横3メートルなのに、水路を作ったりしていると外側の面積は縦5メートル、横8メートルも場所をとっている。

もう雨水の侵入を防げる気がしない。
嫌になって竪穴はやめた。

やっぱり普通の小屋を作ろう。

以上が竪穴住居作り失敗の記録である。

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