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ベネチア•ビエンナーレ

私の美大は学習旅行みたいなのが盛んで、6月の週末は Aernout Mikクラスと弾丸パリ旅行、7月はDaniele Buettiクラスとベネチア・ビエンナーレに行ってきました。(本登録はBuettiクラスだけれど、最近はMikクラスでゲストを始めてかけもち中のため、両方に参加。ドイツの美大のゲスト制度、好きです。)

ポンピドューで念願の生メッセンジャー!ボルタンスキーの隣の部屋で、フランスのかわいいロマンスを感じた。
きゅうきゅうで電車に揺れる人々。


美大から補助金が出るので、パリは食費以外無料、ビエンナーレは食費+100€のみ自費という価格帯なので、お財布に優しい。し、教授もクラスメイトもアート好きだから、っていうかアーティストだから、食事選び以外はすごく楽しい。

と、前置きはさておきでビエンナーレ!!!

旅行先は毎年(2年に一度?)クラスのみんなで決めるのだけれど、今回は愛する我らが教授Daniele Buetti退職前のラスト旅行ということで、彼の希望であるベネチアに即決定。

作品の感想いきます!初日はガーデンに。

安定・最高・フランシス・アイリス

ベルギー館、フランシス・アイリス。最高。大画面で展示されていたChildren’s game、どのビデオも彼のホームページで無料で観られるのでぜひ。ビデオ展示の手前の部屋に飾られていた小さな絵たちも温かいタッチで素敵でした。人間とその創造性とそこに注がれる視点に胸が満たされる空間。

クラスメイトたちに人気だったオーストリア館、アーティストがパフォーマンスで音と映像をコントールする。目も耳も身体も振動に動きに包まれる空間。
ギリシャ館はバーチャルリアリティ。ハイクオリティなのに、中に出てくる登場人物たちは素人役者でそのギャップに愛嬌があって面白かった。29分くらいのビデオで目がチカチカに。
サルビア館は大画面で水の動き、水と人の動き。大画面でしかできない作品で、これがメディアと内容のマッチってことか、と納得。とても心地よくて長いこと観てた。

どんどん行きます。レッツゴー2日目!
もういっこの方の巨大な展示会場へ

昨日に続き、嘘みたいに美しい展示会場

11:00のオープンと同時に入場したら、建物の手前が人混みばかりになっていたので、ヤナとフィニャと巨大な建物の1番最後の端っこまで走って、反対側から鑑賞開始。

衝撃的かつダークな心地よさに鑑賞開始早々つい2回リピートしてしまったDiego Marconの作品。1日の間に合計6ループくらいしたのでキャッチーな一家心中の歌がいまでも耳に残り、時々歌っては周りに嫌がられています。


美しいのひとことに尽きる、アフリカの村の煉瓦を焼く日々の営みの様子。それを綺麗に写すんだこれが。この作品ですっかりAli Cherriさんファンになりました。
LuYang。鬼熱。ベネチア後に観に行ったドュッセルドルフのシュトシェックの展示にも作品をだしてて、個人的にはそっちの方が好きだった。個人的な大注目アーティスト。

こちらの会場にも昨日はなかった国々のパビリオンが。メキシコ館には、我が校が誇る教授 MARIANA CASTILLO DEBALL! マリアナの人柄が出てる作品で嬉しかった。

個人的にはアルゼンチン館がツボで、少し長めに時間をすごしました。

最近私も作るのにはまっているコラージュ漫画。6人くらいのアーティストと共同で作ったみたい。わくわくした!


3D の髪の悪いハトがスペイン語ベラベラ語る作品。すごいトラッシー・キッチなんだけれど、そこに政治的・学術的・哲学的な内容がうまいこと交えてあって引き込まれた。


そんな感じのビエンナーレツアーでした。
8月はカッセルのドキュメンタ、
9月はコソボのマニュフェスタにいってきます。
気が向いたら感想かくよ〜以上です〜

(水の都は蚊に注意!)


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