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スケアクロウの価格とその推移

祖父から継承した葡萄畑と、そこで働く素敵な仲間たち、そして素晴らしい出来のワイン。ブレットはきっとこう思っているに違いないー父の言葉は正しかった、「息子よ、すべては光なのだよ」
中川誠一郎「ボトルの中には夢がある」より

プレミエ ナパヴァレー オークションで史上最高額のレコードを有するラザフォードの
最新カルトワインScarecrow スケアクロウ以前の記事でご紹介したとおり、ナパ最古の樹から採られたブドウから造られた特別なものでした (Toto’s Opium Dream)。

今回は、スケアクロウのファーストヴィンテージから現在に至るまでの価格の推移についてご紹介したいと思います。

作成した図をご覧ください。
価格は、リリース時のものと2022.1.27時点での店頭のもの (wine-searcherより) です。また、生産数も示しました。
ちなみに、RP WAの点数は示しませんでしたが、16ヴィンテージ中、4ヴィンテージを除き97点以上でした。

スケアクロウの価格とその推移

大きく2つのことが言えるのではないかと思いました。

1) リリース価格と店頭価格に大きな差がある

2) (生産数によらず) リリース価格を確実にあげていっている

各々について補足・考察します。

1) リリース価格と店頭価格の差については、例えばファーストヴィンテージの2003年では10倍以上、最新の2018年でも2倍以上の差となっていました。
これはまさしく、人気 (ニーズ・需要) があるということだと思います。昔のヴィンテージになればなるほど、生産数が少ない上に、消費が重なり、希少価値が高まる傾向にあるのは頷けます。
消えてなくなるものにこれだけの価値があるとは…ワイン恐るべしです!

2) 16年間でリリース価格が4.5倍上昇しました。これまでに、4年間以上同じ価格であったことはないと思います。
一方で、店頭価格については、リリース価格のような増加傾向はみられていないようにみえます。むしろ、上述の希少価値により、古いヴィンテージで店頭価格が著しく上昇していると言えるかと思います。

このように、以前の記事でも記載しましたが、常にアンテナをはり、新しいワインや生産者に対して目利き力のようなものを発揮することは貴重かもしれません。各ワイナリーのリストへの登録は無料ですし…。
次世代スターはだれか? とてもたのしみです!

2019年ヴィンテージも100点を取得しました。
来月まで価格はわかりませんが、500ドルを超えないことを多くの方々が望んでいるような気がします。

(Photo by Ivana Cajina on Unsplash)

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