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【書評】 めんどうな人を サラリとかわし テキトーにつき合う 55の方法


めんどうな人を サラリとかわし
テキトーにつき合う 55の方法

めんどくさい人とうまく付き合うための魔法の言葉



あなたはこんな経験をしたことはないだろうか?

  • 上司から、明らかに非効率な仕事のやり方を押し付けられる

  • 取引先に、ありえない条件を突きつけられる

  • 周りの意見に流されて、自分が本当にしたいことを我慢してしまう

これらの状況は、すべて「めんどくさい人」とのコミュニケーションが原因で発生している可能性が高い。

本書は、弁護士としてさまざまなトラブルを解決してきた石井琢磨氏が、そんな「めんどくさい人」とうまく付き合うための55のテクニックを紹介する一冊だ。

めんどくさい人の正体

本書では、めんどくさい人は大きく5つのタイプに分類されている。

  1. 自己主張型:自分の意見を押し通そうとする人

  2. ネガティブ型:常に否定的な発言をする人

  3. 依存型:他人に頼りすぎる人

  4. 無責任型:責任を逃れようとする人

  5. KY型:空気が読めない人

これらのタイプの特徴と、それぞれに対処する方法が具体的に解説されている。

魔法の言葉

本書で紹介されているテクニックの中で、特に重要なのが「魔法の言葉」だ。

魔法の言葉とは、めんどくさい人とのコミュニケーションを円滑に進めるための切り返し表現のこと。

例えば、以下のような魔法の言葉が紹介されている。

  • 「そのルール、変えられないですか?」(古いやり方を変えたいとき)

  • 「え? 逆になんでダメですか?」(ダメもとの提案を断られたとき)

  • 「だからなに?」(人に合わせるよう求められたとき)

これらの言葉を使うことで、相手の本意を引き出し、自分の意見を主張しやすくなる。

めんどくさい人とうまく付き合うためのヒント

本書を読んで、私が特に印象に残ったポイントは次の3つだ。

  • めんどくさい人は「敵」ではない

本書では、めんどくさい人を「敵」ではなく、「コミュニケーションのパートナー」と捉えることが重要だと説かれている。

相手を敵視してしまうと、感情的になり、冷静な判断ができなくなってしまう。

まずは相手を理解しようと努め、建設的なコミュニケーションを心がけることが大切だ。

  • 「ラク」をするためのテクニック

本書で紹介されているテクニックは、すべて「ラク」をするためのものだ。

めんどくさい人とうまく付き合うことで、ストレスを減らし、より充実した生活を送ることができる。

  • 「魔法の言葉」はあくまでもツール

魔法の言葉は、あくまでもコミュニケーションを円滑に進めるためのツールだ。

状況に合わせて適切な言葉を選ぶことが重要だ。


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本書を読んだ感想として

この本は、まさに現代のコミュニケーションに必要なエッセンスを詰め込んだ一冊ですね。

コミュニケーションロスが原因で起きるトラブルは、私たちの日常に欠かせないものとなりつつあります。

相手の意図を見抜けず、自分の思い通りにならないことにイライラすることもしばしばです。

この本は、「めんどうな人」をサラリとかわし、テキトーにつき合うための55の方法を提案しています。

著者の提言には、まじめな人から達人までのレベルに合わせた対処法が盛り込まれており、どんな状況でも役立つアドバイスが満載です。

特に、古いやり方に縛られず、新しいアプローチを提案する姿勢は素晴らしいと感じます。

ルールや常識にとらわれず、なぜそのルールが必要なのかを問いかけ、効率的な方法を模索することで、より良い結果が得られる可能性が高まります。

また、ダメもとの提案をする勇気も重要です。落ち込むことなく、相手の欲求を探るための一歩として提案することで、新たな可能性を切り拓くことができます。

さらに、他人に合わせるよう求められた際には、自分の判断基準を大切にすることが重要です。

他人の意見や行動に左右されず、自分の考えを持ち続けることで、より自己主張ができるようになります。

この本は、ラクな表現で書かれているため、読み終えた後には心地よい笑顔がこぼれることでしょう。

コミュニケーションの技術を身につけたい方には、是非おすすめしたい一冊です。

本書を特にオススメしたい人

  • めんどくさい人とうまく付き合いたい人

  • ストレスを減らしたい人

  • より充実した生活を送りたい人


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本書のまとめ

本書は、日常生活や仕事でよくあるめんどうなシーンに対し、ありがちな反応と、より上手に対処する方法を提示しています。

著者は、まじめな人ほどめんどうな人に反応してストレスを感じがちであることを指摘しています。

一方で、ストレスが少ない人ほど、柔軟な対応でめんどうな人をかわし、テキトーに付き合っている傾向があります。本書では、後者のアプローチを身につけることの重要性を強調しています。

さらに、本書は具体的な事例や対処法を紹介しています。

たとえば、相手が古いやり方に固執している場合、「そのルール変えられないですか?」と提案することで、効率的な方法への変更を促す方法が示されています。

また、ダメもとの提案が断られた場合、「え? 逆になんでダメですか?」と問い返すことで、相手の意図や欲求を探る手助けになるというアドバイスもあります。

さらに、本書は文章のうまさでも注目されます。

幼少時の経験を通じて、めんどうなシーンへの理解を深めるエピソードや、トボケた表現でまじめなテーマを軽快に扱うスタイルが特徴です。

読みやすさとユーモアあふれる表現が、読者の心を引きつけます。

総じて、『めんどうな人を サラリとかわし テキトーにつき合う 55の方法』は、めんどうな人との関係改善に役立つ実践的な手法を提供し、そのユニークなスタイルで読者に楽しい読書体験を提供します。

めんどうな人との関わり方に悩む人にとって、必読の一冊と言えるでしょう。


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タグ

#コミュニケーション #人間関係 #心理学 #自己啓発 #めんどくさい人  

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