マガジンのカバー画像

ヘビ(爬虫類)の健康維持と疾病対策

18
健康異常、健康トラブルが起きた時にどうするか? の参考情報をご紹介します。
運営しているクリエイター

記事一覧

実は怖い "加温器具による" 熱中症

熱中症、というと夏季のものだけのように感じる方もいるかもしれません。しかし、夏季は温度上…

cobra_thief
12日前

雨水と水道水

最近少し忙しくなって、記事を更新できていませんでした。 今日からまた少しずつ再開していき…

cobra_thief
2週間前
1

"飼育の興味" の持続のために

とある獣医の先生が、ヘビの飼育は ”飽きとの戦いである” とおっしゃっていました。 実際、…

cobra_thief
1か月前
1

ヘビの"視力"と"咬みつき行動"

今日はちょっと変わったネタとしてヘビの視力、そしてそれに伴う彼らの ”咬みつき行動” につ…

cobra_thief
1か月前

"ケージの更新" など、ヘビにとっての "劇的な環境変化" につながることを避けるべき…

生涯に渡ってサイズがあまり大きくならない種のヘビを除けば、生涯に1つのケージだけで飼育で…

cobra_thief
1か月前

ヘビの疾病・健康管理⑤吐き戻し, 消化器・排せつ障害(脱腸など)

"吐き戻し" の原因は ヘビが一度飲み込んだ餌を戻してしまう、”吐き戻し” 。こうした異常行…

cobra_thief
2か月前

不自然な "クーリング" による大きなリスク

繁殖スイッチをONにするトリガーとして、あるいは寿命を伸ばす(?)ことを目的に、ヘビを人為的に "休眠状態" に促す "クーリング" という方法が有効であるという情報がまことしやかに存在します。 しかし、実際にヘビを飼育してみると、こうした情報は全くのデタラメであることがわかります。 私のうちで飼育しているヘビについてご紹介すれば北半球原産のガーターヘビThamnophisであっても、自然な光量の変化や自然な温度勾配だけで、異常な時期に繁殖スイッチが入ったり、あるいは全く繁

良い獣医師、良い動物病院の判断は

考えうる限りのベスト、あるいはできうる限りの飼育管理や環境づくりに努めていたとしていても…

cobra_thief
2か月前
1

”他人の飼育環境" を知ることで得られるもの

"ヘビの飼育" という趣味は究極的には "たった一人で完結" することもできなくはないものです…

cobra_thief
2か月前

ケージへのヘビの納入から "安定期" までにかかる時間

ヘビを購入、あるいは何らかの形で入手してしばらくはヘビのストレスが最も高い時期です。 人…

cobra_thief
2か月前

死因を知るための ”剖検(病理解剖)”

どんなに長くヘビの飼育をしているベテランであっても、いや、むしろ長く飼育を続けていればこ…

cobra_thief
2か月前

ヘビの餌:⑫拒食についての考え方2

そろそろ暖かい日がポツポツと出てきましたが、まだこの時期だと餌を食べない個体も多いのでは…

cobra_thief
2か月前

ヘビの寿命を確実に縮める "構いすぎ" と "構わなすぎ" 〜飼育個体数の制限について

ヘビを健全に、健康に飼育するために必要なことはいろいろありますが、一番のポイントをざっく…

cobra_thief
2か月前
2

ヘビの疾病・健康管理④くる病

ヘビだけではなく、爬虫類でしばしば起こる疾病の1つが骨の形成異常によって起こる "くる病" です。 カルシウムやリンなど、電解質が骨にうまく沈着できないと骨は柔らかく、もろくなります。その結果、骨が曲がるなどして正常な運動機能に障害が起こる、これがくる病です。 くる病が起こる原因としてはさまざまなことが考えられ、カルシウムだけをサプリメントなどで与えていればいい、というわけではありません。 骨を堅くするために必要なリンの吸収、そのために重要なビタミンDの摂取が有効だとさ