私はこの問題についてずっと「成立しない」派を主張している。

成立すると考えている人も周りには多いが、それは社会の中で生きているがゆえに、

恋人やパートナーがいるのに他で好きな人は出来ない、もしくは出来るのは間違っている

とか

コミュニティで関係性が壊れることの恐れ

とか

お互いが社会の常識に逸脱しないよう、無意識に理性が働いていて「これは友情☺️」などと盛大に心の勘違いが生み出しているまやかしに過ぎないからだ、と考える。

実際にこんな話を聞いたり、体験したことはないか。

彼氏彼女のことを相談し、親身になってくれていた異性の友達が、恋人と別れた瞬間に"なんだかいい感じ"になったりそのままお付き合いをしたりすることが。

私の考えのベースにあるのは「そもそも、ある程度異性として魅力的でないと友達にすらなれない」ということ。

クラスでもヒエラルキーの下層にいるインキャと言われるような人間はやはり異性の友達は少ないし、居ないことが多い。ここで下層の男女同士で仲良くなることは稀であり、異性とほとんど話したことない…と言う人間が多いのはお互いが"お近づきになりたいほど魅力的ではない"からだ。

逆に上層にいるような人間は異性の友達(と錯覚してる関係)も多いのではないだろうか？

私の考え方を分かりやすく図にまとめると以下。

まずベースには生理的に受け付けるか(異性としてある程度魅力的か)がある。

インキャ同士が異性の友達が出来ずらい要因はまずここにある。(大多数にとって生理的に受け付けられない人が多いから)

そして、ここから女性と男性の大きな違いが出てくる。

女性は自分の身体のリスクや男性の社会的地位なんかを理性的に判断する傾向が強いらしく、生理的に受け付けるかどうか、のレベルを突破したくらいではセックスはしづらい。そしてそこを越えてこないということは「恋人になるほどの魅力はない」ので、異性としての魅力は潜在意識下におさまる。

こうなると、女性目線では男友達を異性として意識していない状況になるので「男性とは友情が築けている」と勘違いしているのだ。

しかし、男は違う。

その場で会った人やお金を払って知らないような人間ともセックスできる男性にとっては、まずこの生理的OKかベースさえあれば、友達だと言い張ろうが、何かのきっかけで性的には興奮できるしセックスは出来るのだ。

…果たして、こんな関係で男女の友情は成り立っていると言えるのだろうか？？？

男は恋愛感情なしにセフレを作るが、女性側は実は割り切っておらず、だんだんと好きな気持ちを自覚してセフレと恋人関係に発展したい！付き合いたい！と思って悩んでる、なんて話が多いのは、こういったセックスへのハードルの高低差に原因があるのではなかろうか…

このまま男性目線で話していく。

友達として遊んでいくうちにこの生理的OKかベースの上に「外見が好み」「魅力的な仕草」「可愛いセリフ」「家庭的な一面」みたいなポイントがどんどん加算されていく。

このポイントが溜まり、現時点で周りの異性よりもポイントが高く、恋愛感情として顕在化していくと、お付き合いしたい対象になってくるのだ。

以下の図。

こういったポイント制度により、なんとなく「俺にはBちゃんという可愛い恋人がいる。Aちゃん、Cちゃんは全然異性として見てないし、お友達だよ！！」などとヌケヌケとほざくようになるわけだ。

私の考えに則り、正しく言い換えると「俺にはBちゃんという可愛い恋人がいる。Aちゃん、Cちゃんは今は全然異性として見てないしお友達だよ！！(さらに言うと何かきっかけがあればAちゃんとCちゃんとセックスは可能)」なわけだ。

ここまでは私の考えなので、脳科学的にはどうなのかちょっと調べてみた。

なんと男女ともに、異性といる時は恋人だろうが友人だろうが、脳は同じ領域が反応しているらしい。
…………脳みそは区別がついてないのだ。

心理学的にも特に男性側が原因で友情が破綻することが多く、これは男性側の方が「過度な自信」があるから、とのこと。

「この前も誘ってきたし、俺のこと好きなんじゃね？」と思いやすいらしい。なんか分かる。

と、こんなことを書き殴りつつ私にも唯一の男友達がいる。一緒に旅行に行くし同じベッドでぎゅうぎゅうに寝たこともあるが本当に何もなくお互い爆睡した。

でもやっぱりそれは思い込みと勘違いにより成り立っている危ういものなのではないかなと思う。

それを理解せず半ば妄信的に男女の友情はあると思っており「異性として見れないよー！」とか「あいつとはマジ！友達！」とか言うやつほど、結構やることはやってるし、いつかやることに発展するのである。

 

男と女はあまりにも違い過ぎる。

少なくとも同性同士のお友達とは全く別の性質や成り立ちをしている関係性なのであって、"男女の友情"をプラトニックに考えているのは違うのではないか？

いつ恋愛対象に化けるか分からない流動性を持った関係を男女の友情と定義するのならそうなのかもしれないが。