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お雛様と祖母の思い出

ネガティブな気持ちでいる訳はないのですが、
それっぽい投稿が続いた気がしているので
春らしい思い出をひとつ☘️

桃の節句でお雛様でしたね。
ウチは私と妹の年子姉妹だったので、小さい頃は女の子の行事を亡き祖母が気を配ってくれマメに祝っていました。

祖母の子で生き残ったのは一男一女。私にとっての父と叔母。

かつて叔母のために手縫いした肩上げのある娘用の着物を箪笥の奥から出してきて
桃の節句には10代の私たち姉妹に着せてくれ
お雛様を座敷に一緒に飾り女三人だけで白酒とあられや菱餅を食べる。

3/3を過ぎたら私たち姉妹に采配しながら、なる早で片付る(お嫁に行きそびれると信じているから)と言う明治大正の薫陶を受けた昭和的価値観の誰よりも働き者の婆さんでした。

女学校時代の娘心をいつまでも持ちつつ、
生涯現役で働き続け、なおかつ我が家のゴッドマザーとして孫子の代までの全ての決定権を握る人だった。

私と妹にとってのまさに母の役割を担った人だったが、亡くなって4年過ぎても今もって彼女は私の何であったのか??
祖母ではある、しかし日常においての偉大な何者かでありつつ≠母である。
本当のところはまだわからないのです。


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