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モッシュ⭐︎喪主⭐︎Mosh

正月明けに母が93歳で大往生し
私の人生初の喪主を経験しました

説明しよう
私の両親は年齢差30歳
父65歳・母35歳の時に私が誕生

父は再婚で前妻との間に子供が10人
つまり私にとっては異母兄姉がいますが
母の子は私のみで
父は30年以上前に他界
というわけで喪主は私に

葬儀については
母の生前から親族のみでという希望を
聞いていたので
地元の小規模な一棟貸し切りの葬儀場に
お願いしました

心配なのが費用

ローコスト・コンパクトの
一日葬の料金は

(通夜なし告別式・初七日を1日で行う)
出席は母の兄弟と親族のみの20人程度

葬儀(遺体安置など諸費用含む)
    約100万円
+
お布施 約30万円

葬儀の打ち合わせでは
祭壇や供花
棺や骨壷などなど
葬儀で使用するものを
ひとつずつ
簡素なものから豪華絢爛なものまで
お値段ピンキリの中から選びます

この時の交渉は口達者な異母兄が
アドバイスしてくれたおかげで
費用を低く抑えることができました
自分ひとりだったら
カメオをあしらった高級骨壷に目が眩み
うっかり頼んでしまったかもしれない


今回この葬儀社さんのお世話になり
安心して母を送ることができました
プロにお任せして良かったです
(口コミコメントみたいになった)

その他
ざっくりと葬儀の思い出を綴ります

お供えのお団子作りに意識全振り

祭壇に置くお供えセット(野膳)を
家族が作って用意するきまりがあるそうで

ご飯と
湯呑みに水
団子を3個(数は地域によって変わる)
作って持っていく…

不器用極まれり
いびつな団子がモッシュしてます

この団子作りに夢中になるあまり
死亡届の記入を忘れ
葬儀の打ち合わせに10分遅刻
(名誉のために言うと普段遅刻はしないタイプ)

葬儀担当の若い男性の眉毛がMatt

Mattばりにきれいに整えた眉毛の担当者
今の若い子は男性でも眉毛整えたり
ムダ毛処理したり大変だなと思った
彼のお仕事は親切丁寧臨機応変

大人気?予約がとれない火葬場

市内の斎場(火葬場)の予約は15分刻みで
5日先までほぼ埋まっている状態
(Webサイト予約状況を確認できる)
9基ある炉はフル稼働していて
多死社会を実感

結局予約が取れたのは6日後の枠
葬儀会社での遺体安置6泊分の料金
(約14万円)がかさむ

ドキッ!

後期高齢者だらけのご焼香大会

年齢的におみ足の悪い方が多く
席から移動の際に転倒して焼香台にダイブしないかと
ハラハラドキドキのご焼香タイムでした
スタッフさんのサポートで事なきを得る
自分自身もそのうちこうなるのかと未来を想像

お達者くらぶ

早くに母(私にとっての祖母)を亡くして
自分の青春時代を6人の弟たちの世話に
捧げた母は兄弟にとても慕われていました
出棺前の花入れの儀では
母の弟Mおじさんは感極まって
棺に入った母の額をぺしぺし叩きながら
「姉さん達者でな!」

じじばばフリーダム

みな久々に顔を合わせた年配の親族同士
あちらこちらで話し込み
写真撮ったり行方不明になったりと
それぞれ好き勝手ランダムに行動し
なかなか出棺ができず時間が押す

骨壷が重くて翌日筋肉痛

母の膝に入ってた人工関節も収納
重いのはこれのせいだったとか?

骨壷のサイズは
関東は大きくて お骨は全部入れ
関西は小さくて 入れるのは一部らしい

その他
どうでもいいことしか
思い出せないのですが

納棺の際の石屋さんがぐうぜん
夫の行きつけスナックの常連仲間

世間は狭い
夫はこの場末のスナックに週一で通い
梅干しを大量にもらってくる

あとこれも
葬儀とは関係ないのですけれど

私の異母兄の話で明らかになる
亡き父の知られざる女性遍歴

父は母と再婚するまでに何人もの女性と
お付き合いしていたという話を
異母兄から聞いて驚く
明治生まれの頑固で厳格だった父
教師のち地方公務員という堅い職業につき
色恋無縁そうだったのにそんな過去があったとは
おもしろそうなので異母兄に次回会ったら
もっと聞き出そうと思いました

山の中腹にある斎場からの景色
寒々しい〜
晴れていれば房総半島も見える

私は母とはあまり仲が良い方ではなくて
15年前に母の介護が必要になるまでは
実家には全くと言っていいほど帰りませんでした
母の晩年は関わる事が多かったものの
私は大して親孝行らしいこともせず
なんとなく負い目を感じていたので
今回母のためにちゃんとした葬儀ができて
最後は母の兄弟一同集まって
お花でいっぱいの棺でお見送りできたので
良かったのではと思います
葬儀は故人のためというより
自分や身内の気持ちの整理のためなのかもしれませんね


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