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仲良くするのに仲良しである必要はない

 皆さんこんにちは、しまさです。

何かのグループで遊んだり飲みに行ったりすると、「しまさってあの人と仲良かったんだ!」と驚かれることがあります。一人行動が多い私の交流関係を驚くのは分かります。ですが、一緒に時間を過ごしただけで、果たして仲が良いのかと疑問に思いました。

確かに、仲の良いと呼べる友人がいるのも事実です。しかし、グループの中の1人くらいは少し苦手意識があったりします。全員と仲良く遊んでいたとしても、必ずしも全員と仲良しではないのです。

そこで今回は、人間関係における仲良くと仲良しについて考えていきます。


友達でなくても仲良く出来る

「友だち」っていう言葉に対する期待値が高いんだと思うんですよ。

僕たちアラフィフ、アラ還だと、「友だち」って言わなくても人間関係として成り立っていればそれでいいと思えるんだけど、(若い世代の人は)「友だち」っていう線を越えないと内輪話ができないとか、信頼できないとか、本当に中に入れられないっていう線があるんじゃないかな。

例えば宇宙に行くってなると、やっぱりちゃんと信頼してないと宇宙に行けないんだけど、すごくイヤな言い方すると、3年間うまくやっていける関係ならいいわけですよね。始まってから宇宙行って帰ってくるの3年くらいなので。

すごく深く、一生の友だちになれないけど「3年くらい、うまくやれそうだな」って思えたら、それでいいんですよ。

野口聡一が語る“友だちのあり方” 

以前、元宇宙飛行士の野口 聡一さんが友達のあり方について語っていたのが、とても印象的だったので引用します。友達とはあくまで人間関係の一つであって、それに期待しすぎる必要はないと言っています。

「友達=仲良し」という固定観念からか、友人関係は理想的な印象を受けるかもしれません。しかし、仲良しでなくとも人間関係として成立していれば、仲良くすることは可能です。仲良くするのに、仲良しである必要はないのです。

私自身、一緒に遊ぶグループ全員と仲良しであるわけではありません。中高大、そして現在も続けているバレーボールも、チームメイト全員と仲良しな訳ではありません。ですが、活動中は仲良く、楽しみながら過ごせています。

たとえ友達でなくても、つまりは仲良しではなくでも仲良くすることは可能です。むしろ、生きていくうえで大事なのは、仲良しになることよりも、仲良くできる人間関係を構築できることなのだと思います。

仲良くの解像度

仲良しになることよりも、仲良くできる人間関係を構築する事が大事と言いました。では、結局のところ仲良くするには、仲良しな方が良いのでは?、となるかもしれません。しかし、私の考えは違います。

仲良くというのは、仲良しor仲良しでないの2値に挟まれるだけでなく、もっと細かい分類が出来るのではないでしょうか? つまり、仲良しかどうかのグラデーションではなく、その他の要素も複雑に絡み合った、もっと高い解像度になると思うのです。仲良くするのにちょうどいい距離感とも言えます。

深い話は出来ないけど趣味の話では盛り上がる人、プライベートは合わないけど仕事ではやけに馬が合う人、何でも話せるけど話さなくてもいいと思える人、など仲良くの仕方も様々です。私とはオンライン上で仲良くする関係が好ましい人もいるかもしれません。

仲良くの仕方も無数にあります。ですが、そこに優劣があるわけではありません。その仲良くがお互いに最適なのであれば、とても有意義な関係だと言えます。

相手とどう仲良しになるかよりも、どう仲良くするかを考えることが重要です。そうすれば、仲良しのグラデーションから脱却し、仲良くの解像度も上がっていくと考えます。

仲良くが変わることもある

最近、ずっと仲が良かった女友達と交際することになりました。私にとって彼女は大事な友達でしたが、彼女にとっての私は恋愛対象だったようで、交際を申し込まれました。

以前からその気持ちには何となく気づいていましたが、私は気づかないふりをしていました。友達から恋人と聞くと、関係が発展しているように聞こえるかもしれません。しかし、私にとって彼女と交際することは、大事な友達を1人失うことを意味します。そのため、見方によってはとても残酷なことす。

あれこれ考えた結果、自分の直感を信じて交際する決断をしました。結果としては、お互いの知らない一面が見えてきて、以前より仲良くなっている気がします。自分としては覚悟のある決断でしたが、後悔は全くありません。

私の例のように、関係が変わることもあります。友人、同僚、恋人、夫婦、など様々です。そして、関係が変わることで、また違った仲良くに変化します。たとえ、現状の仲良くが心地よかったとしても、その変化を無視することは難しいでしょう。関係が変われば、相手に求めることも変わりますから。

ですが、お互いの仲良くが変わっていったとしても、仲良くすることは可能です。なぜなら、仲良くすることは特定の関係に依存しませんから。

変化する関係の中で、お互い仲良くし続けるのは難しいことかもしれません。もはや、変わらない関係は存在しない気もします。しかし、だからこそ、そんな中でも仲良く居続けられる関係は、本当の仲良しの証明になるのかもしれません。

まとめ

仲良くするのに仲良しである必要はありません。多様な仲良くの中で、お互いに最適な関係を築ければよいのです。そして、たとえ関係が変わったとしても、また別の仲良くをしていければ、良い人間関係になっていくのだと考えます。

野口さんのお話は本当に為になりますね。友達という肩書きにとらわれず、人間関係の本質をついている気がして心に沁みました。

以上です。最後まで読んでくれてありがとうございました。

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