日詩20240424『夜の輪行Extend』
降りそうな夜空の下を
自転車で走ってきた
路面は濡れていて光っていて
危ない
降られるか降られないか
振られるか振られないか ※1
とここで気取って
立ち止まってみたら
皆先行していく
取り残されそうで
危ない
慌ててこぎだして
白く光る道へ出る
航跡は分からない
やっぱり振られるか
意外と振られないか
辿りつけるのか つけないのか
裸になれるか なれないか
ひとりのひとの詩に
なれるか なれないか
帰りも
降られるか降られないか
振られるか振られないか
2024/4/24 大村浩一
※1まで、本日の書肆猫に縁側「やさしい詩のつどい」で即興。
主宰のさとう三千魚さん、アザミの詩のくぼたさん、娘の上京の詩の白岩さん、無限トンネルのクイーカさん、しりとりと鴉の詩のねこままさん、ありがとうございました。
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