見出し画像

レモンシャーベット

生徒を食べ物に例えるのが上手い先生がいた
小学六年生の担任の先生だった
修学旅行かなにかのバスの中でそんな話が出て
盛り上がった記憶がある
一番大好きな先生だった
私は「レモンシャーベット」と名付けられた
六年生の私は合ってるな~と納得したと思う
その先生は今どこで何をしているだろう
突然居なくなったあの日から、ずっと会いたい人だ
「感じのいい人になりなさい」それが先生の合言葉だった
ずっとその言葉を胸に生きてきた気がする
一つだけ後悔していることがあって
六年生の時に先生から「文章作るの上手だから、朝礼台でみんなの前で話してみない?」と昼休みに言われた。恥ずかしがり屋だった私は、リーダータイプの子が立つようなステージには立てないと思い断った。その時チャレンジしていたら、その時恥を捨てていたら、なにかに目覚めていたかもしれないし、恥ずかしがりがなくなったかもしれない。あの時発表していたら、とたまに考える。過去の小さな自分の事を。私のひとつの才能を発見して挑戦しようとさせてくれた先生には感謝している。
会いたいな

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?