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今こんな気分。いちごをパクパク食べてみたい!

春が来そう。

スーパーの店頭にお行儀よく並ぶ苺を見て思う。

紅ほっぺ、とちあいか、あまおう…
いちごの種類も増えた気がする。

普段バナナくらいしか買わなくて、親戚が送ってくれるみかんやりんご、お裾分けでいただくぶどうを食べるくらいの我が家。
いちごは買わないと食べられない。
そして、いちごは…高い!

幼い頃、家で食べるいちごといえば小さくてバラバラな大きさだった。
今わかる。
あれは「こつぶ」ってやつだ。

高いいちごはクッションの上に一つずつ並んでいる。専用席だ。

こつぶはパックの中にコロコロっと入っている。いわば雑魚寝。

いちど生協で注文して我が家でいちごを出したら、2歳の下の子がたいそうお気に入りになり「いちご!」と言いながら冷蔵庫を指差すブームが起きた。そして生協で「スーパーセール」ないちごを探し買い付ける日々が始まった。

2歳児が食べるときは一個を四つ切りに。
7歳兄には一個を二つ切りに。
ケチくさそうに出しているが、2歳児は驚異の食い意地で何度もお代わりする。

余ったら私ももらおう…
そう思っていると、まず、私の分はない。

夜子どもたちがお風呂に入っている間にこっそり最後のふたつを食べてしまったことがある。
翌日朝に2歳児に「いちご!」と急かされて無いとわかりぐずられたので以降、最後の食べ切りは御法度だ。

ああ、私も、

私も、、、

私もいちごがパクパク食べたい!

そう思いセレブスーパーでいちごを買ってはみた。

しかし。
また2歳児に見つかり食べられてしまった。
しかも高級だから美味しかったのかいつもに増して食べた。
食べ切り御法度なのでもう手がつけられない。
次のパックを買うしかないのか…

たかがいちご。
されどいちご。

昔、小さなおもちゃがつくお菓子が欲しくてたまらなかった。
何日も買ってもらえる日を心待ちにしたものだ。

大人になってもこんなに「食べたい!」「好きなだけ食べたい!」と食べ物を欲する日が来るとは…

うっかり、生協のラインナップにすいかが並ぶまでには、いちパク(いちごをパクパク)を叶えたい。

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