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42歳ワーママの初めての胃カメラ記録

困難な瞬間にはなぜか困難がこれでもかと言うほど覆い被さる、これワーママあるあるである。

月曜日なのに、小学生息子のものもらい?、保育園児の風邪発熱。
ふむ、割と軽微でいい。
しかし、とんでもない予定に重なっている。
私の人生初の胃カメラである!!

夫が朝協力してくれると言うので(ありがたい!私の夫は宇宙イチである!)朝の予定は、このようになっている。

8:20全員車で出発
眼科の前で待機、開院5分前にドア前へ
親切な先生が受診してくれる(抗菌剤抗菌薬はうちにあってしてきたので、処方箋を見て薬は後回しに)
すぐ小学校へ移動、教室まで送る
病院へ受付、そのまま胃カメラ
次男坊は夫と小児科、9時過ぎ帰宅
私は胃カメラを終えて帰宅9:20

信じられない!アンビリーバボ!
わずか1時間の間に、息子1の受診と登校、私の胃カメラ、息子2の受診が完了。
夫と2人だからなせた技である。
シングルマザーなら、私の胃カメラを諦めて下の子の受診をし、上の子の眼科は放課後へ後回しだ。

それで、人生初の胃カメラについて。
控えめに言って、もうやりたくないよえーん、である。大の大人が恥ずかしいけど…。

喉の麻酔があるとは聞いていた。
改めて鎮痛剤は希望するか聞かれて戸惑った。
問診をとってくれたお医者さんに聞くと、よほど怖くてパニックで心臓発作とかになりそうな人ならおすすめ、みたいに聞こえた。
あと、使うとそのあと行動に制限がある、など。

私は2度の出産も自然分娩で、歯の神経も一度抜いている。痛みに耐えるのは自信があるしな、胃カメラは「みんなやってる」しな…
と安易に考え「じゃ、なしで」と答えた。
あぁ、私のバカぁ〜
「みんな」の中には鼻からとか、鎮痛剤ありとか色々入ってるのよ。

ベッドに着くと看護師さんが説明してくれる。
口からだんだん感覚がなくなり、喉の麻酔が効き始めているのが体感できた。
歯医者の虫歯治療を受けすぎてるせいだ。
地味に口内炎があるのが痛くて後悔した。

実は私、サラリーマン人生全てヘルスケア企業に捧げている。見慣れた自社品が検査室にあるのを発見し、とてつもない安堵感に包まれる。あぁ、ありがとう!素晴らしい製品を作ってくれた我が社(と競合!)。

よし、喉の麻酔あるし、大丈夫!
そんな気持ち。
おぃ、説明聞いてないだろ。
ツッコミが炸裂する。
喉の麻酔はあれど、胃カメラのチューブが入る時「おえっ」となるのは反射である。
それは麻酔があっても無くせないのだった。

「つばは飲み込まないでくださいね、危ないので」

と言われたが、一度も「つばを飲み込まずに吐き出す」方法を体得せぬまま、チューブがぬるっと入ってきた。

いや!?!いやいやいやいや?!
結構な違和感だな?!?!
口の端に沿って「おじゃましまーす」と入ってこようとしてるそれは、たぶんまだぜんぜん入ってないけど「いやいや!入る場所ないよ、全然」と押し返したくなる違和感だった。

これじゃまるで、この描写処女の◯ックスじゃないのか。絶対入らんし!

そこからまな板の上の恋、いや鯉。

看護師さんが「いまいちばんしんどいとこですよ」と背中をさすってくれる。
痛くなくするには力を抜くこと。
そのためには呼吸すること。
呼吸に必要なのは吸うことだ。
さすれば、吐き出すだけ。

「上手ですよ〜」
声をかけてくれる看護師さんがまるで出産とのときの助産師さんに感じる。
そうだ!2人も産んだんだよ、わたしゃ!
根性だけはあると思った私も、さすがに反射には逆らえず。オエオエえずく自分の声が聞こえる。

それにしても鎮痛剤の説明で、検査はわずか10分と短いので…」とわざわざ鎮静する必要ないみたいに聞こえたのだが、そうなのか?!こんなこと、10分もしていられないよ、ぴえん。

しかし、家に帰れば仕事とお熱で保育園を休んでいる2歳児のお世話があるから…となんとか耐えた。

昔プロジェクトXでオリンパスの胃カメラ開発者の回を見たことがある。試作品の被験者となったのは開発者の先輩で、確か、カメラをつけ忘れる事故で2回飲んでくれたとかなんとか…先輩、神である。

「辛かったら目を開けて遠くをぼんやり見てくださいね」と看護師さんに言われ、恨めしそうに遠くを見つめる私。涙と涎を垂れ流すおばさん。

途中で発泡剤まで入っていたらしく全てが終わったとき私はズタボロだった。

取り出された胃カメラのチューブの長さを見て「あわわ、こんなに長いものが入るのか」と驚くばかり。
特に切り取った検体もないそうで1時間後に飲食できるとのこと。

時計を見て驚いた。
ほんとに10分くらいしか経っていない。
お会計も思ったより可愛く、スタコラ歩いて帰宅。バリウムだとここからがまた辛いからこの身軽さはありだかい。

しかし、帰宅してすぐに「胃カメラ 痛くない」を検索したことは言うまでもない。

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