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ピアノ調律師

 お笑い官能小説がどのようなものなのか、読んでいただきたいので過去の作品をこれからは不定期で掲載しますね。思いっきり笑えば、ストレスも飛んで行きます。しかし、笑えるかどうかは、あなた次第です。

●美佳・35歳・主婦

 娘のピアノを調律してもらうため、年に1度調律師さんを呼んでいます。今回はすごくイケメンの若い男性で、私が高校生のときに憧れていたクラスメイトにそっくりなので驚きました。第一印象がとてもよかったので、作業を見守りながら話しかけていました。

「調律って、儲かるんですか?」
「今は電子ピアノが増えたせいで儲からないですよ」
 
 こんな会話をきっかけに意気投合し、さまざまな話題に花が咲きました。
 作業が終わったき、すごく寂しい気持ちになりました。「初めて出会った気がしない」って正直に伝えると「奥様とは前世で恋人同士だったかもしれませんね」と言うんです。

 これは私を落とす最高の殺し文句。もう、女の部分が目覚めてしまい、我慢できずに「女性の調律も得意そうね」と思いっきり挑発します。
 すると彼は「ピアノより、むしろそっちが得意分野ですよ」と瞳の奥がキラリと光りました。

 彼は30センチの至近距離まで近づき、優しく髪を撫でます。ブラウスのボタンを外され、ソファーに導かれながら背中をゆっくり撫でてもらったとき、無意識に「ああ〜っ」と声が漏れます。

「いい音色ですね。あと半音上がるように調節しましょう」

 今度はショーツを脱がして、スカートの中に潜り込み、膣口とクリトリスを交互に吸います。あまりの心地よさに「キャッ」と叫んじゃった。

「だいぶいい音階になってきましたね。では、微調整しましょうか?」
 
 ついに男の最終兵器、ペニスを出しました。じっくり見ると、反りが入っている立派なモノです。
 
スルッと入りながら、メトロノームも使わないのに4拍子で規則正しく動き、やがて3、3、7拍子に移行したとき、頭の中で明るい光が弾けました。
「ああ〜ん、イク、もうオシッコ漏れちゃう〜っ」

 甲高い声で、のたうち回りながら頂点に達した後、全身の力が抜けてソファーから転げ落ち・・・。シャツを着ながら満足そうな顔をして「いい音が出てましたね。これで調律は終わりです」と言って、ピアノの調律代だけを請求して帰りました。私の調律は無料でやってくれたなんて、すごく得した気分です。
(書き手・奈倉清孝)

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