見出し画像

認知症の母 寒さの到来と共に洋服入れ替え

 要介護2の母は未だに自分を認知症とは認めておらず、生活のすべてのことが自分で出来ると言っています。実際はきちんとした食事が自分でできずに激ヤセ入浴は自力で半年以上できなかったのでデイサービスで、服薬は複数日分服用を何度か繰り返したので介護サービスのスタッフからもらいその場で飲むように等々、誰かの助けがないと健康的な生活はできない状態となっています。

 気温や天候に合わせて服装を選ぶということもできなくなりました。認知症のため、温度変化等に鈍くなっているせいもありますが、「その上着だと、もう寒いよね。」と他の服をすすめても、「これでいい」「着る物が無い」とこれまで着ていた服を着続けようとします。季節に合わせた服を手にとりやすい場所に、ハンガーにセットにして吊るしていますが、認識できません。「着る物が無い」と言っていても、私が服を探しはじめると「自分でやる」と言い張り、嫌がります。

 一昨日は洋服と寝具の入れ替え、冷凍食品の補充、片付け等のために、母がデイサービスに出かけて留守のタイミングに、実家に行ってきました。
 デイサービスに着て行っている、いつも着ている服を取り換えられないデメリットはありますが、母の妨害無く、一気に作業できるので、季節の変わり目に、2年前くらいから行うようになりました。

 今年の1月に肺炎になり、自宅療養で治すことになりましたが、病院から実家に戻った母はクーラーの暖房がなかなか効かない部屋の中で、私が用意した防寒下着は脱ぎ、綿の長袖シャツの上に袖なしのウールのベストを着て、薄着で「寒い、寒い」と何度も言っていました。その服装じゃあ寒いよ、肺炎にもなるよ…。
 母は自分で衣類の調整も、暖房の調整もできないのです。

 作業を終える頃にデイサービスから帰ってきた母は、ハンガーに吊るしておいた薄手のコートは着ておらず、夏物のボタン無しのカーデガンを一番上に羽織っていました。
「お母さん、ここに薄手のコートあるから。そんな夏物のカーデガンを着ないで、こっちを着て。」
「あれ着てなかったっけ。車で送り迎えがあるから、これでも大丈夫。」
「明日からすごく寒くなるから、外出る時はコート着て!今着てるのは夏物で保温力ないから、もう着ないで。」
「わかった。」
 着ていた夏物を早速片付けたかったのですが、脱ぐよう催促しても応じなかったので、回収できず…。たぶん今も同じものを着てるんだろうな…。来週も実家に行かないとダメかなぁ…。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?