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第一印象重視の私 同級生がそうでなくてよかった

中学2年、4月の初日、全校集会があった。
私は1人ドキドキしていた。
新しい学校、友達もいない。
とにかく印象よくしなくては。

そうなのだ。私は中学2年になるときに転校してきたのだ。

前の学校は隣の市にあって、ちょっと荒れていると言われている中学校だった。

お化粧した先輩たちを何人も見た。当時は働いてる人が化粧をすると思っていたので校内でこんな近くで見られることに衝撃だった。そして制服はかなり変形していて当時はスカート長めがその人たちの特徴だった。

そんな感じの中学校から私は転校してきたことと、最初が肝心だと子どもながらに思い極力目立たないようにしようとしていた。

しかし…。
春休み中に新しい中学校を訪ねた時、制服が13号しかないという。早くて4月末くらいになれば9号が入ってくるという。それまで前の制服で通ってはどうかと言われた。
前の中学校の制服は色も違うのでそれはもうかなり目立つ。なので13号で我慢することにした。
だがやはり大きい。大きすぎるし長すぎる。
四苦八苦してウエストで3回、4回と巻きあげた。これ以上巻き上げるとプリーツが崩れてくちゃくちゃになった。
考えたあげく巻き上げた後、さらにベルトで少し上に上げてとめた。
朝から時間のかかる大変な作業だった。

それでもスカートは長かった。
全校集会の後、生活指導の先生にスカートが長いと注意された。
担任の先生がすぐに説明をしてくれたので先生方もみんな笑ってすんだがクラスメイトも最初はわからないからみんなびっくりしていたと後で聞いた。やれやれだ。
確かに先生もわざわざ私のスカートが長いのは13号しかなくて…なんて説明するわけがないし。

その後、サスペンダーなるものを利用して胸元くらいからスカートを吊って長さをなんとかして2年間を過ごした。まさか自分が逆の意味で制服をいじり倒す側になるとは…。

転校生にとっては第一印象が大事!な私だった。

第一印象に失敗した私だが中学校の友達は今でも時々ある集まりの連絡をくれる。
地元のお祭りの様子などの写真も送ってきてくれる。
地元を出ているので写真で様子がわかると懐かしくて嬉しい。

見た目で判断しなかったみんなに感謝。

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