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子ども食堂×フリースクール=新たな居場所

「食事で一家団欒」と聞いて皆さんは何を思い描きますか?

私が真っ先に思い浮かぶのもの。
それは、「サザエさん」です。

ちゃぶ台を囲み、一家が楽しくおしゃべりしながらの食事。

本来「食事」には二つの目的があると私は考えます。

①生きるための栄養補給
②交流による所属感

近年、家族形態は大きく変化し、サザエさん型団欒は影を潜めました。

学校も時間と感染症に追われ交流面は無視されています。

食事のタイプ分け


栄養面、交流面での食の課題が社会問題として取り上げらています。

そんな中、希望となるのが昨今増えている子ども食堂とフリースクールの存在です。

今日は
・子ども食堂についての主情報
・子ども食堂とフリースクールとの連携
について考えていきます。




増える子ども食堂

近年、子ども食堂の需要が高まり数が増加しています。

全国のこども食堂が昨年比で1768カ所増加
過去最多の9131カ所

文部科学省「令和5年度学校基本調査」より

何と全国の公立中学校とほぼ同数です。

子ども食堂が必要となる社会環境は少し複雑です。。
(2021年の日本の相対的貧困率は15.4%)

しかし同時に、子どもたちに新たな希望をもたらしています。
子ども食堂は子どもたちにとって重要な支援手段となりつつあります。



子ども食堂×フリースクール【質】

こども食堂は、人と人のつながりを強め、地域の社会性を高めます。

子どもだけでなく親たちにとっても、食事をしながらコミュニケーションを取れる場所になります。

こども食堂は単なる栄誉補給以上の役割を果たしています。

私としては、
フリースクールと連携することで
可能性はさらに広がるのではないかと思います。

と、思って調べたらそのような活動をしている団体がありました!
素晴らしい!

これらの団体では日中はフリースクール。
夕方からは子ども食堂として、両立を目指し活動しているそうです。

子どもたちにとって心強い味方となっています。


人間の心理的欲を表したマズローの5段階欲求は有名です。

「子ども食堂」と「フリースクール」で4段階は満たせると思います!

両者の連携で質の高い居場所に!

だからこそ、両者が連携して活動することは新たな居場所づくりの可能性が高いと思います。



子ども食堂×フリースクール【量】

今度は「量」の観点で考えます。

フリースクールの数 全国に474団体

2015年の文部科学省調査

フリースクールの数は約500。
(調査は古いので今はもっと増えていると思います。)

子ども食堂とフリースクール、もっと合体できないでしょうか!?

約10000万の子ども食堂

約500のフリースクール

10500の食堂スクール!

超単純に考えて10500のフリースクールが生まれませんか!?
(浅はかすぎか。。)

しかし、そう単純にいかないのは運営面が難しいのでしょうか。
運営の課題について調べました。



子ども食堂・フリースクールの課題

子ども食堂運営

子ども食堂立ち上げの際に困ったこと
 →資金集め 24.8%

農林水産省のアンケート調査

子ども食堂の運営は無償のボランティアなどで行っているところがほとんどです。
利用料金は無料、あるいは、100円、200円程度の少額。
子ども食堂を運営するためには資金の確保が必要です。
一般的に、子ども食堂で使う食材は運営者が自己負担で購入しているそうです。

農林水産省のアンケート調査

食堂を始めてから4ヶ月で閉鎖してしまった例もある。
継続しているこども食堂の7割は市区町村や社会福祉法人の援助を受けて運営費をまかなっているという状態。

https://gooddo.jp/magazine/poverty/children_proverty/children_cafeteria/2225/

十分な食材を安定して供給できるルートが無い場合、長期的な運営の継続は難しくなってきます。


フリースクール運営

入会金:平均額約5万3000円
月謝平均:約3万3000円

「フリースクールを考えたら最初に読む本」石井志昴

民間が展開する一事業なので基本的に行政からの補助金はなく、入会金と月額費用がかかります。

フリースクールも公的補助がないと運営が難しい状況なのです。

自治体により子ども食堂の開設・フリースクール運営に対する補助金制度を実施しています。

この動きがもっと広がっていけば、金銭的な問題は少しずつ緩和されていくかもしれません。

まとめ 子ども食堂の拡大がもたらす変化

以上、浅い知識ですが子ども食堂とフリースクールの新たな可能性について考えていきました。

全国的なこども食堂・フリースクールの拡大が、社会的な変化をもたらし、子どもたちにとって新しい未来への一歩となります。

そのために地域社会、行政、企業が連携し、子ども食堂を通じて子どもたちへの支援を進めることが大切です。

社会全体が支援の選択肢を増やし共有する。
そのために我々大人ができることは何か今後も学んでいこうと思います。


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