結婚して30年、本人もびっくり
昨日は私たち夫婦が結婚して30年経った日。私もびっくり。なんだか遠くに来てしまった感じ。
家庭を船に例えるとするなら、何度沈没しそうになったことか。何度溺れそうになったことか。
思い出すのは、新婚時代のスマホなんてないときのこと。
友だちと飲みに行くと言ったきり、朝まで帰らなかった夫。事故にあったのかと思い、黒電話をじっとみつめていたあの日。
あるときの休みの日。一緒に出かける約束の時間に家にいない。きっとここだろうと、タバコの煙が立ちこめる中、パチンコに夢中になっている夫を見つけた。
喧嘩して「もう家を出る」と、どこまでも自転車をこいで、こいで、家に戻りたくなかった私。結局、見知らぬ土地でどこにも行く場所がなかった。家の周りをウロウロして本屋で立ち読みし、結局1時間後には家に帰ったあの日。
会社から帰って来るのは、いつも子どもが寝てから。「今日、ゴチゴチした(歯を磨いた)?」と、私に確認する。そんなに心配だったら、自分でやればいいのに、と思っていた。
夫は土日が休みでなく、保育園に行っていた子どもと遊べる日は少なかった。
貴重な休みの日に、子どもが自転車に乗れるように全力でサポートする夫の姿。
運動が苦手な私に替わって、夏休みには子どものプールに付き添う夫。
子どものためなら20年ぶりのスキーもスケートも、子どもができるまで付き添う夫。
今、お互いにシミとシワも増え「美味しいね」とケーキを一緒に食べている。
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