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海外旅行、反省記録。

先日、イギリスとイタリアへ行ってきた。
その際飛行機の欠航に巻き込まれた。

海外旅行初心者に襲い掛かる難所にいかに対処したか。
これから海外を目指す方へもそうでない方へも、
そして自分自身のためにも。
色々と残しておきたい。

出発前

海外旅行に慣れていない、なので旅行会社を使う。
海外旅行保険に入る。
これはよい選択だったと思う。

ある大手旅行会社さんに依頼し、航空券とホテルを抑えてもらった。
イギリス3泊、ミラノ2泊。
そして東京~ヒースロー、ヒースロー~ミラノ/マルペンサ、ミラノ~ヘルシンキ~東京の航空券である。

旅行保険にも加入し、
・旅行会社とチャットができるアプリ
・保険会社、万が一の際に電話してねという電話番号
・保険会社の窓口住所
この3つを持って旅行に出た。

起こった悲劇

利用した航空会社は、24時間前にオンラインチェックインと座席指定ができる。
ミラノに飛ぶ前にやっておきたいね、とふと航空会社のホームページを開いたところ「欠航」のお知らせ。

代替便の提案が並び、そのうちの「もっとも推奨」には、
「元のフライトの1時間後の便」と書いてあるーーーように見えた。

ここは我々の落ち度かもしれないが、
なにより、書いてある内容を確認すること。
これが本当に重要だったと後から後悔する。

同伴者とのダブルチェック後、「確認」を押下したところ、
9日発予定だった便が、10日発の便に振り替えられていた。

どうしても変えなければ。

海外の滞在期間は有限である。
しかも、ミラノ行き翌日の10日には、ミラノで友人と落ち合う約束。
これはなんとしても10日の午前にはミラノに行かねば。

ただ、振替便の出発時間は10日の夕方。

まず、宿がない。
そして、友人に会えなくなる。

せめて9日遅い便、それがだめなら10日の早い便に変更が必要だった。

だがしかし、航空会社HPに表示される無情な一言。
「航空便のオンラインでの変更は、出発の24時間以内なら可能です」

まじかい。

日本語が使えるのならば。

藁にもすがる思いで旅行会社と保険会社のハンドブックを見たところ、
「営業開始は午前10時」と。

まじかい。(現在前日夜22時くらい)

そして24時間営業の緊急窓口に連絡するが。
「こちらでは何も対応できません。」
「補償内容のご説明ならいたしますが。」

まじかい。

せめて日本の窓口ならばとチャットツールでヘルプを送る。
翌日現地時間早朝、帰ってきた言葉、
「日本からはなにもできません。」

まじかい。

「海外デスクなら役に立つかも。」
そうして10時の営業開始を待って海外デスクに電話をする、ことになる。

お粗末すぎる、海外デスクの対応

そして翌日10時、ようやっと電話を掛けると。
「欧州は決まりが厳しく、お手続きはご自身でやっていただくことになります。」
「デスクに来られても困ります、対応は電話でしか受け付けていないので。」

おいおいおいおい、まじかい。

その対応を日本のデスクに伝えると。
「え、航空機手配もやってくれるって書いてますよ?」

おいおいおいおい、おいおいおいおい。

結局、日本からのヘルプは皆無に等しかった。

航空会社にすがって、ヒースローへ。

行ったんですよ。
そしたら、
「オンラインで手続きして。」
「できないなら、カスタマーサービスに電話かけて。」
と、けんもほろろ。

カスタマーサービスにも電話しましたよ。
カスタマーサービスに電話がつながらないのは万国共通なのね、なんて。

ずーっと保留音を聞きながら電話口に出てくれたのは
訛りの強い海外の方…。
綺麗なイギリス英語ですらやっとこ聞き取れるくらいなのに、
訛りがきつくちゃもうお手上げ。
なんとかなんとか手続きをゆっくり進めていると

ーーーープツン

なぜか切れる、電話。

そうこうしているうちに出発24時間前。
ああ、オンラインなら!と勇んだところ、表示される
「お客様の航空便はオンラインでの変更ができません」

ならはよ言えや!!!

憔悴しきって空港のスタッフにその画面を見せると、
ようやく窓口に通してくれた。

ありがとう、お姉さん。

対応してくれたお姉さんの初めの一言、
「大丈夫?」
返す私、
「・・・大丈夫じゃない。(涙)」

苦笑するお姉さんは
「大丈夫よ、ここで大丈夫にしてあげるから。」
もう女神降臨の瞬間ですよね。

ひとつずつ状況と、やりたいことを伝え、
もとは航空会社のキャンセレーションがはじまりなんだ、と言うと
「ごめんなさいね、、」と言いながら
すべての手配をしてくれた。

結局取り直したのは10日朝の便だったため、
イギリス延泊が決定。
ただ、ちょっと光明が見えてきた。

もう、頼らない。

せめて延泊のホテルくらいは安全なところを!
と再度海外対応デスクに電話。
そこで放つ、衝撃の一言。

「空港にいるなら、インフォメーションカウンターに行く方がいいわよ。」

お前マジでふざけんなよ!?

もう我々も緊張とストレスで配慮なぞできない。
「・・・あなた方、何ができるんですか。」

「そうですね、通訳なら。」

要らんわ!!!!!!!

で。まぁ結局。

インフォメーションカウンターに事の顛末を相談すると、
あれまー、という流れであれよあれよとホテルと往復交通手段を手配してくれた。
「なんてホテル?(適当なとこは安全性心配だなー)」
「ん?ヒルトン。」
「・・・ん?ヒルトン!?」

てなことでヒースローターミナル5のヒルトンホテルに泊まることに。

思いのほかラグジュアリーな結果になり、
そして今帰国後保険の補償申請にてこずっているわけだが。

みなさま、お気をつけて。

日本のサービスは手厚い。
だが、「ここまで」という線引きをけして情で越えてはくれない。
海外という隔たりのある土地で、
日本の常識が通用しない土地で、
身を守るのは自分自身しかいない。

旅行会社に任せたから大丈夫、
保険会社がついているから大丈夫、は
けしてあてにならない。

経験と知識と、そして謎の英会話実践編レッスン(難易度:高)を
思わぬ形で得ることとなった。

これから海外に行く方、
AIが発達してるから英会話なんて要らないよね★
なんて安直に思っている方。
世の中何が起こるかわからない。

海外慣れしてないやつが
イキって海外に飛び出した結果がこのザマである。

みなさまぜひ、お気をつけて。
Have a nice trip!

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