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【息ぬき音楽エッセイvol.27】 Swedish House Mafiaと祭ばやし by 村松社長

みなさまこんにちは。カロワークスの村松社長です。
前回のnote当番から、気づけば夏から秋へ季節が移り変わろうとしていますね。とはいえこのまま気候変動が進めば夏と冬の「二季」になる…という恐ろしい予想がされているだけあって、残暑が厳しすぎですな…。

今夏はとにかく暑さに耐えていた記憶しかないのですが、みなさまはお祭りや盆踊りに参加されたでしょうか。
お祭り、日本では一年中開催されていますけど、夏と秋はやはり一段と趣きがありますね。今年は夏のお祭りにも、そしておそらく秋祭りにも参加できそうにない社長が、せめて気分だけでもアゲていきたい…ということで、今回はお祭り回でございます。

日本人なら聴いただけで「祭りだ!」となる「祭囃子(まつりばやし)」ですが、地域ごとにたくさんの種類があるのをご存知でしょうか。
その中でも最も古いとされているのが京都の「祇園囃子」で、室町時代のはじめ頃と言われているそうです。関東地方で有名なのは江戸の「葛西囃子」(金町の葛西神社が発祥)。

祇園囃子は通称「コンチキチン」と呼ばれているように、鉦(かね)の音が比較的ゆっくり続く優雅なリズムを持っています。さすが京都…という風格を感じるのですが、祭囃子といえばもっとペースの速い曲を思い浮かべてしまうあたり、社長も関東地方生まれが染み付いてしまっているのでしょうか…。

葛西囃子保存会 国立劇場演奏

この演奏の1分半〜3分あたりを聴いていただきたいんですけど、何か本能的な情動の盛り上がりを感じません…? いや普通にめっちゃいい曲…!

そして社長が日本人だからなのか、それとも世界共通の感覚なのかわからないのですが、海外のいろいろな曲を聴いていると祭囃子を感じる曲がけっこうありまして、それを総称して「お祭り系」と呼んでおります。
おすすめのお祭り系をご紹介するので、気分をアゲたい時もしくは「もうどうにでもなれ〜」という気分の時、BGMにしていただければ幸いです。



Swedish House Mafia「Ray Of Solar」Alex Wann & Sasson Remix (2023)
お祭りポイント:1分付近、2分半付近

泣く子も黙るスウェーデンのDJ&プロデューサーユニット。2013年に活動休止していましたが2018年に復活、毎度アンセム級の名曲を発表し続けています。クラブカルチャーはある意味「祭り」とも言えるのですが、その中でもSHMはけっこうお祭り系の曲が多いような印象があります。

Vessel「Fantasma (For Jasmine)」(2018)
お祭りポイント:55秒付近〜全体

Vesselはイギリス・ブリストル出身のSebastian Gainsboroughさんが2010年から始めたソロ・プロジェクト。この曲が入っている2018年のアルバム「Queen of Golden Dogs」はそれまでの真っ暗闇エレクトロニカとはガラッと変わり、お祭り感高めとなっております。ジャンル的にはトランス系とでも言うのでしょうか、詳しいことはわかりませんが大好き!


Battles「FF Bada」(2015)
お祭りポイント:イントロ、1分半付近〜

バトルズはもともと4名でしたが、2019年から元ドンキャバと元ヘルメットのメンバー2名体制になったアメリカ・マスロックバンド。マスロックって大好きなんですけど、曲によってはコミックバンド風に聴こえるのはなぜなんでしょう…? この曲もかっこいいんだけど、たまに演芸場にいるような気持ちになって笑ってしまいます。


Carl Stone「Sumiya」(2022)
お祭りポイント:30秒付近、2分20秒付近

カール・ストーンさんは1972年から活動しているアメリカ・前衛音楽の重鎮。世界各国いろいろな曲をサンプリング(コラージュ)して作曲しています。どうやら日本にお住まいのようなので、こりゃ祭囃子が体に染み込んでいるな…と思わせる曲がかなりあります。



というわけで音楽から感じるお祭り、いかがでしたか?
社長もすっかりお祭り気分が盛り上がり、綿あめとか食べたくなってきました…!祭囃子の威力恐るべし!

「お祭り気分」という言葉はあまり良い意味で使われませんが、たまにはお祭り系で気分をアゲながら過ごしたいものです。それではまた次回〜!

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