見出し画像

【息ぬき音楽エッセイvol.16】Foalsとボードゲーム by 村松社長

みなさまこんにちは。カロワークスの村松社長です。
猛暑!豪雨!と情緒のない天候が続く夏ですが、ご無事でお過ごしでしょうか。

本来なら各地で夏フェスが開催されているはずの季節。昨年に引き続き、開催中止を決断したものも多いですね。夏空の下、たくさんの人たちと気兼ねなく音楽を楽しむ時間が戻ってきますように…!

個人的に「存在自体が夏フェスっぽい」(?)と思っているバンドの一つが、本日の主役であるFoalsです。
ご存知2005年に結成、ヤニス・フィリッパケスさんを中心としたイギリス出身のバンド。いまや数々の海外フェスでヘッドライナーを務める超有名バンドですが、社長は2008年のデビューアルバム『Antidotes』から、”好き”というより”嫌いになれない”みたいな変な感情で応援しています。(こじらせファン…)

『Antidotes』の頃、彼らの紹介文に枕詞のようにくっついていた「アートスクールの落ちこぼれ」という一文に、ちょっと感情移入していたところもあったかもしれません。でもそれより、初期の彼らの音楽性が”嫌いになれない”大きな理由だったのかなと、今では思っています。

Foalsはこれまで何度か音楽性を変えてきましたが、ヤニスさんとドラムのジャック・ビーヴァンさんがマスロックのバンドをやっていたこともあり、デビューアルバムの頃はマスロック色が強かったのです。
マスロック(math=数学 rock)、皆さまはお好きですか?ジャンルの説明は社長の苦手なことの一つなので、教えて偉い人!

https://lyriclist.mrshll129.com/genre-mathrock/

まとめると、プログレなどの影響を受けた複雑な構造を持つハードコア、といったところでしょうか。ドンキャバ、Slint、Battles、あぶらだこ、toe…。ピンとくる名前が一つでもあれば、あなたはすでにマスロックを知っているはず。
ここでFoalsのデビューアルバムに収録されている、踊れるマス曲をどうぞ。

Foals - Hummer(2008)

社長はプログレもクラウトロックも大好物なので、マスロックも大好き…というか、「自分の中の少年心がマスロックのことを好きだと言っている」という感じ。わかってもらえるでしょうかこの気持ち…。

さてFoalsの方の話が長くなりました。ここで結びつけたいのがボードゲームなんですが、皆さまはボードゲーム、お好きですか?
チェスや将棋、囲碁、オセロ、すごろくや人生ゲーム、モノポリーなどなど…。正確にはプレイヤーがテーブルを囲んでプレイするアナログゲーム(テーブルゲーム)のうち、盤とコマを使うもののことですが、最近はテーブルゲームという言葉の代わりに使われることも多いようですね。

実をいうと社長の実家では、「村松ゲーム塾」と称した集まりを6年ほど前から定期的に開催しています(塾長は社長の父親)。塾といっても要は何人かでボードゲームをするだけの会なんですが、最初は「いい大人が集まってゲームですか…」と渋々参加していた社長も、ボードゲームの奥深さに毎回感心しています。
最近はこの状況なのでなかなか集まれないでいますが、お茶やお酒を飲みながらお互いの近況を話しつつゲームに興じる数時間は、濃密なコミュニケーションの時間でもあるなと感じます。

ボードゲームの歴史は古く、発掘された最古のものは紀元前3000年以上前、古代エジプトの「セネト」という競争ゲームだそうです。(ゲーム自体はそれ以前からあったけど、脆い素材だったから残っていないという説もあり)

画像1

↑ セネトをプレイ中のネフェルタリ

ゲームの宗教的な意味が強まり、「セネトの勝者は神々によって守られる」と信じられた時代もあったとか。
村松ゲーム塾で定番となっているボードゲームの一つに、イスラエル生まれの「ラミーキューブ」というゲームがあるんですが、対象年齢8歳以上で比較的覚えやすく単純なわりに、めちゃくちゃ頭を使うんですよ。普段使っていない部分の脳がフル回転して、神々が見えそうになります…。

巷ではボードゲームカフェが定着したり、ステイホームでアナログゲームの売上げが急上昇、採用面接に取り入れる会社も出てきたそうです。紀元前から人間を虜にするボードゲームってすごい。

多くの方が小さい頃、同級生とUNOで遊んだり、お正月に家族で人生ゲームやドンジャラをして盛り上がったことがあると思います。ゲームにしろ音楽にしろ、ずっと変わらず好きなものがある一方で、大人になって「卒業」してしまうものもあります。

社長はマスロックとボードゲームから一度卒業しましたが、大人になってもう一回入学してみて、やっぱ良いわ〜となりましたよ。
みなさまも小さい時好きだったもの、若かりし頃ハマっていたことに、再び注目してみてはいかがでしょうか?きっと今の自分ならではの発見があるはずです。ボードゲームにご興味がありましたら、当ゲーム塾へどうぞ…。
それではまた次回!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?