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教育に関する課題は、教育の質だけじゃなくて先生の人権にもあることを知った日

こんにちは!26卒の大浦美穂と申します。大学ではデザインを専門に学んでいますが、教育キャリアといった分野にも関心があり、勉強をしているところです👀

そんな私が今回2月14日に行われた「先生の働き方改革アクション会議」にオンラインで参加して考えたこと、印象に残ったことを1つずつ綴っていこうと思います。是非最後まで読んでいただけると嬉しいです🫶


先生の働き方改革アクション会議って?

先生の働き方改革アクション会議では、主に3つのことをオンライン上で行いました。どのようなことが行われていたのかを1つずつ簡単にご説明します。

その1 アンケート結果の共有

日本の中学校・高等学校の先生700名に対して、教育に関する課題を洗い出すために行われたアンケート調査の結果を、有志で集まったオンライン上の参加者と拝見しました。

その2 アンケート結果を見て感じたことの共有

zoom上で3つのブレイクアウトルームに分かれ、アンケート結果を見て考えたことや具体的な策を共有した後、どのようなことが話し合われていたのかを全体に共有しました。

その3 私たちにできることの共有

主催者の方による、教育をさらに良い方向へと変えるために私たちができる一歩(請願陳情)についての説明を有志の方と一緒に聞きました。

なぜ参加したのか

私が初めて投稿したnoteの記事にも書かせていただきましたが、今自分の中でキャリア教育といった分野が熱いです。教育やキャリアに対する考え方が昔とはだいぶ変わってきているなぁと感じていて、書籍や講義から教育に関する知見を得るだけではなく、今、教育において何が起きているのか・何が問題なのかを把握したいと思い参加をさせていただきました。

それでは、学んだこと・考えたことを共有していこうと思います👀

✏️ ✏️ ✏️

アンケート結果を見て感じたこと

スライド枚数90ページにもわたるアンケート結果の中で私は、教職員の仕事量とそれによる弊害についてのアンケート結果に注目しました。

教職員の仕事量と、それによる弊害についてのアンケート結果(全体)
教職員の仕事量と、それによる弊害についてのアンケート結果(学校の種類別)
教職員の仕事量と、それによる弊害についてのアンケート結果(役職別)

これらのグラフを見てみると、仕事量が多いと感じる教職員が多く、それによって「自身の家族との時間を確保できない」「休憩時間を確保できない」といった影響が出てしまっていることが分かります。

また、2枚目の学校の種類別のグラフを見てみると、公立中学校と私立の中学校では仕事量の多さに対する感じ方に大きく違いが出ていることが分かります。

先生の働き方改革アクション会議では全国にいる小学校、中学校、高等学校の先生方が多く参加されていましたが、このグラフを見て「同じように感じている人が多くいることに安心した」という声があったことが印象的であり、その発言があったことによって私のこのグラフの結果に対する疑念が、現場で本当に起こっていることなんだという確信に変わりました。グラフの結果だけではなく、このグラフを見て感じた教職員の方の生の声を聞くことができ、貴重な時間となりました。

請願・陳情について

先生の働き方改革アクション会議を主催した方が教育に関する活動を幅広くやっている方であることもあって、これらのグラフを様々な場所で活用して欲しいとおっしゃっていたのが印象的でした。具体的な活用方法の提案としては、以下のようなものがありました。

👉市、県、国の行政、議会への提案、陳情請願
👉議員に一般質問で取り上げてもらい、議員と市民で協力して教育現場の負担を減らす
👉このアンケートをきっかけに自治体や学校での更なるアンケートを要望して、自治体での実態把握につなげる
👉PTAの議論につなげる
👉子供たちに議論してもらう

これらの具体的な活用方法の提案や教育に関するアンケートの結果を受けて、主催者の方が私たちにできることとして請願陳情を紹介してくださいました。それぞれの特徴を以下に記載します。

請願とは

  • 請願は、必ず1人以上の議員のサインが必要である(紹介議員)

  • 請願は、憲法で国民の基本的権利として明記されている

陳情とは

  • 陳情は、議員のサインは必要ない

  • 陳情は、憲法に特に明記されていない

請願と陳情のポイント

  • 請願も陳情も委員会で意見が述べられ、自治体の公式な書類に残る

  • 請願はやり方によっては祭りみたいに盛り上がる👉まさに政(まつりごと)

戦争と教育のつながりについて

主催者の方のお話で印象に残っているのは、戦争と教育の結びつきに関するお話です。日本で戦争があった時代に戦争と教育が結びつき、多くの人が苦い経験をしたことが尾を引き、自分から声をあげて教育を変えることに抵抗がある政治家が多いということをおっしゃっていました。しかし、市民の声があると行政や議会が動きやすくなるとのことだったので、請願・陳情を活かして声を上げていくことが大事だとおっしゃっていました。

このような話を受けて、私はまだ請願・陳情を活かせる自信がありませんが、私が所属している学生団体「Con-Takt」での活動を通して自分が感じていることや課題と感じていることを積極的に外に出して働きかけていくことで、その輪を広げていくことができるようになりたいと感じるようになりました。

議員に一般質問で取り上げてもらうメリット

主催者の方が知り合いの議員に一般質問で取り上げてもらうメリットを聞いたところ、2つのメリットがあることを聞いたそうです。

  • 自治体の記録に残る

  • 行政は答弁で前向きなことを言わなくてはならない👉取り上げられた課題は、少なくとも前身せざるを得ない

自分が意見を持ち、それを外に出していくことで政治を少しでも動かすことができることを具体的に知ることができたのはとても良かったです。

政治に関しての知識が少ない私にとって、先生の働き方改革アクション会議で得たものは多く、とても濃い時間となりました☺️

まとめ

先生の働き方改革アクション会議に参加してみて、グラフの結果を見たり、全国の先生方の生の声を聞いたりすることで教育に関する課題を解像度高く知ることができました。

教育に関する課題として私は教育の内容や、経済格差による教育格差といった教育のばかりに意識を向けていましたが、教育をする側の先生方の人権に関する課題も多く存在するという現状を知り、新しい視点が増えました。

また、こういった課題を解決するための手段として請願陳情があることを今回初めて知り、自分ごととして政治に参加することができるかもしれないという感覚を得ました。

しかし私自身、請願や陳情をする勇気や行動に起こすための熱い想いがまだまだ足りないのが正直なところです。請願や陳情は私にはまだまだハードルが高いことだと感じたので、まずは自分が所属している学生団体での活動を通して、自分が社会に与えたいと考えている価値をイベントの企画・開催や、こういった記事で自分なりにカタチにしていくことに力を入れていきたいと思いました。

最後まで読んでいただきありがとうございました🍀
読者の学びにつながっていたら嬉しいなと思います。











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