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camouCollage怒涛の催事三連続【最終話:日本橋高島屋 編】

すっかり更新が遅くなりました!

怒涛の催事三連続の最後を飾る、日本橋高島屋の催事への始まりから終わりまでを、またまた綴らせて頂きます。


高島屋の催事が迫る9日前、上の娘が発熱!!小学校でコロナが流行り、学級閉鎖が次々と出ている矢先の出来事でした。

以前のブログにも書いたのですが、去年の8月に一家でコロナにかかりました。その時、私と夫と下の娘は陽性だったのですが、上の娘は陰性でした。(子供二人とも無症状)
詳しい記事はこちらになります↓


今回は前回コロナにかかっていなかった上の娘が発熱。嫌な予感がして、すぐにPCR検査場に駆け込み検査を。

次の日メールできた通知結果は



ようせい


妖精??

いや、

陽性!!!!


終わったばかりの恵比寿アトレ有隣堂からの娘の陽性!!


頭が真っ白になったと同時に、妙に落ち着いた自分もいて

「とにかく絶対に催事は決行するのだ
できる、できるのである」

という揺るぎない信念のような、自信に満ちた心の声が聞こえました。


ありがたいことに、次の日には娘も熱が下がり、すっかり元気に。(子供はコロナに強し!)前回の免疫が効いているのか、他3名は陰性でした。


とはいえ我が家は、再びコロナの刻印を押され隔離生活決定に!!

ただ期間は、去年の夏より大分規制が緩和されていて

陽性者10日間
陰性の濃厚接触者7日間

でした。


濃厚接触者の隔離終了が3/22の搬入当日、ギリギリのギリギリでセーフでした!
宇宙に存在している、ありとあらゆる全知全能の神に、ただただ感謝です!!



さて、去年の夏以来久々の隔離生活。今回は陽性の娘も含め全員が元気という、なんとも不思議な隔離生活でした。


そしてなんと、この隔離生活が催事にとって良い方向に転んだのです。




今回開催する日本橋高島屋さんのスペースは、ありがたいことにとても広く、柱を中心に4辺分の周辺スペースに加え、大きなテーブルスペースもありました。その分什器もいくつかレンタルをする事になっていて、什器代もバカになりません。

先方から頂いた、催事の図面はこちら。


最初にこちらで構想した催事イメージはこのような感じです。

初期の構想図

柱に沿った4面の内の3面部分は、間仕切りパネルを用いて1000mm×2000mmの大きなタペストリーを制作。



その壁の手前に絵を飾る什器をレンタル予定だったのですが、この長い隔離期間を有効活用して、手作りすることにしました。


最終の構想図


横幅の1000mmに合う、目線に合った高めの什器棚を作ろうと。
手作りの良いところは、場所に合わせたちょうど良いサイズのものが仕上がる事です。



ちなみに、我が家のキッチンは、DIYの棚を使っています。ゴミ箱や米櫃、野菜籠、オーブンレンジに合わせて設計したので、スペース内にきっちりと収まって、とても使い勝手の良いキッチンとなっています。



今回はSPF材の木材をネットから購入。空間デザイナーOにも相談して、水性ステインの茶色を3度塗りすることに。



家族総出で、レッツ DIYです!!

子供たちも張り切ってお手伝い


我が家の小さな玄関と庭を使い、夜な夜な塗装。9枚の木材を両面塗っていきます。

一回めの塗装が終了

塗っては乾かしを3回繰り返していきます。


2度目の塗装から飽き始め、庭いじりに移行する娘たち 笑


塗って乾かしを繰り返し、丸1日かけてようやく塗装が終了。

そこから、DIYの神である夫の手腕。金具を使って取り外し自由な棚を作ってもらいました。家族の協力を得て、什器が完成です!




ちなみに隔離生活中は、経験ある方はお分かりになるかと思いますが、普段とは異なる行動を取り始めます。

夫は読みたかった漫画本を全巻集め

私はMOEのムーミン特集のバックナンバーやら、ずっとほしかった民芸の本を購入

20年以上ぶりくらいに編み物をしてみたり(まだ終わっていないマフラー。。)

娘と絵画教室をしてみたり



外に出られない不自由さはありますが、普段の忙しさの喧騒から離れて、後回しにしていたやりたかった事をやる良い機会でもありました。


家族の絆も深まりますし、この隔離期間は色々な意味で感謝をしています。


人生はただただ物事が流れるままにやってきて、幸も不幸も表裏一体。
それを決めるのは自分なのです。

仲良く漫画を読む3人

陽性だった娘は、催事が始まってからあと3日間は家にいなければいけなかったのですが、夫が会社を引き続き休んでくれると言ってくれました。さらには当日、平日にも関わらず先に車で荷物を運んでくれる事に。今回、夫の協力がなければ催事は中止になっていました。夫の優しさにはいつも本当に感謝です。



夫、高島屋へ荷物を搬入!

22日の夕方、無事に隔離期間を終えて、家族の大切さを噛み締めながら、最後の催事に挑みます!!!Oと日本橋で待ち合わせをしていざ搬入。

隔離明けの久々のシャバであるのに加え、フィナーレを飾る最後の催事で、気分はスーパーハイテンション。ドーパミンが出るわ出るわ、様々な思いが込み上げます。とにかく今回催事で学んだ事を全て活かそうと、夢中になってOと作業を。

終電間際にようやく完成!!

出来上がった空間を見て、Oとガッツポーズ!今までにない素敵な空間が完成しました!!

今回は壁がなければ作ってしまおうと、高島屋の担当の方に相談したところ、間仕切りパネルを用意してくださいました。おかげさまで、インパクトある壁ができました。(床にカーペットを敷くのは、お客様が転ぶと大変ということで今回は却下でした)


今回のテーマは「The Garden」

春到来にふさわしく、前回にも増して草花をたくさん用意しました。



また今回も、什器をできるだけ家から持ってきて、広い空間にも関わらずブランドの世界観を、隅々にまで表現する事に成功しました。



O、今回も素敵な空間作りをありがとう!愛してるよー!(ようやく登場のO↓)

最近ランチした時のO


23日から1週間、さあ催事がスタートです!
今回は松屋銀座でお願いしたミキさんに加え、高校からの友人Aにも接客をお願いしました。

彼女は昔から友達が多く、話も上手で人を惹きつけるとても陽気な方で。友人に話しかけるかのように、気さくにお客様と接してくれました。お客様も楽しそうで会話も弾み。私自身もAのポジティブさにつられて、陽気な気持ちで店頭に立つことができました。


また、今回もたくさんの友人や仲間が来てくれました。

久々に再会した高校の同級生で、テニス部男子部長だった友人は、老舗お菓子会社の代表取締になっていました。思わずカモコラージュで一番高い、肖像コラージュA1サイズ(25万円)を営業 爆。

フリーランスデザイナー駆け出しの頃、お世話になったクライアントさんは、初期に一緒に作ったパンフレットをまだ取っておいてくれて見せてくれました。

カメラマンの友人は6年ぶりに彼女ができて、久々の恋バナトークに大盛り上がり。彼女にプレゼントをとトートバッグを購入してくれました。

などなど。。

皆カモコラージュの成長を心から喜んでくれて嬉しかったです。

また、初めてカモコラージュを見て、ご購入くださった方も多くいらっしゃりました。中には催事期間中に再来店してくださる方も。1回目は自分用に、2回目はプレゼント用にと、嬉しすぎるご購入の数々。

住む世界が違うお客様もいらっしゃいました。ふとお立ち寄りくださったマダムが値段も見ずに

「この絵とこの絵を買うわ」

と絵画を即決で数枚ご購入くださりました。その間3分弱。

話をよくお伺いすると、その高尚なマダムは絵画が好きで、ストック用にマンションを5部屋借りているという、いわゆる外商のお客様!噂に聞いていた「デパートマジック」を目の当たりに。売り場に後光が差した瞬間でした。


50代くらいのおじさまが、アイス坊やをご購入くださいました

何よりも一番意外だったのが、日本橋高島屋さんでは50代~60代の男性の方に人気でした。

ご購入いただいた絵画は、お尻イチゴたちだったり、アイス坊やだったり、パンケーキだったりと、カモコラージュ作品の中でも可愛い系の甘々スイーツシリーズ。

右側のイチゴもおじさまに大人気!

貫禄のあるおじさま方がこぞって、こんなに甘く可愛い系を選ばれるとは。。


これぞスイーツダンディー!!!


私は、もういよいよ自分のちっぽけな理性やら統計やらを、信じるのをやめる事にしました。

何が起るかわからないのです、催事も、そして人生も。




開催できた事自体が奇跡だった日本橋高島屋での催事。身体的にも相当限界が来ていて、Aが持ってきてくれた湿布を全身に貼りながら挑みました。

準備期間から色々あり大変ではありましたが、素晴らしい時間を過ごすことができました。


会期中に上の娘の隔離生活も無事に終わり、搬出には家族総出で来てくれました。

荷物でパンパンになった家路に帰るフリードを見送りながら、ああ、全て終わったんだなと、一気に全ての力が抜けました。

搬出の車内の様子。私はもはや乗れないので、電車で帰りました。



怒涛の催事三連続は、このようにして幕を閉じました。

最後まで読んでくださりありがとうございました!



今回、SNSを見てきてくださったお客様も多くいらっしゃり、本当に嬉しかったです。
ネットを通して発信してく作業は、独り言を放っている感覚でして。果たしてこの行動には意味があるのだろうか、独りよがりではないのだろうか、と思い不安になる事が多々あります。


お客様と直に会ってお話することは、何よりも制作を続けていくモチベーションにつながります。
もうやめようかなと思った矢先に奇跡的なタイミングで応援メッセージを頂く事が多く。皆様からの不思議なご縁が続き、ここまでやってこれたのだと思います。


いつもカモコラージュを応援してくださり、本当にありがとうございます。


次回の催事はおそらく夏くらいかなと。
それまでは、コツコツと作品を作ったり、オーダーいただいた絵画の制作に時間を費やそうと思っています。


次回の催事も尽くせる限り、最大限の空間を作っていこうと思っています。
今後とも制作を通じて、たくさんの幸せを発信していければと思っておりますので、カモコラージュを引き続きどうぞよろしくお願い致します!


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