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「手創り市 ARTS&CRAFT SHIZUOKA」に行きたい!行かせて!と上司に頼んだ理由#2

こんにちは、Camp Inc.の服部です!
入社して約半年。この度はじめて上司に「憧れの『ARTS&CRAFT SHIZUOKA』に行きたい!」と恐る恐る直談判し、このnoteの執筆を交換条件にめでたく参加してきました。きちんと約束を果たすべく、前後編で服部渾身のレポートをお届けします!

前編はこちら↓
「手創り市 ARTS&CRAFT SHIZUOKA」に行きたい!行かせて!と上司に頼んだ理由#1

※「手創り市 ARTS&CRAFT SHIZUOKA」とは
静岡県静岡市にある「靜岡縣護國神社」にて年2回春と秋に野外で開催される、アートやクラフト作品が並ぶマーケットイベント。「手創り市」は静岡のほかに、雑司が谷や台湾でも開催されています。
http://www.shizuoka-tezukuriichi.com/index.html

(早速番外編)「静岡おでん街」で味わった美味しい夜

土曜日のお昼過ぎに新宿駅を出発し、バスで3時間ちょいで静岡駅に到着。到着してそうそう、駅ナカの立ち食い寿司を堪能し、満腹の状態で静岡おでん街に移動した。

それなのに。不思議なことに静岡おでん街に到着した頃には小腹が減っていた。おでん街にはだいたい20店舗くらいのおでん屋さんが長屋の中に並んでいて、1店舗の定員7〜8人くらい。入ったお店はメニューがなく、お店の人のおすすめが出てきた。
静岡おでん特色の真っ黒な出汁の中に、いつから煮詰まっているかわからない具がゴロゴロと。具を噛めば噛むほど染み込んでいた汁がどんどん口の中に広がるのがわかった。直接すすって飲んでないのに、具を噛み気づいたら出汁が口の中にいる。美味しい夜とはこのことだ。


手創り市にたくさんの人が集まる理由を教えて!

日曜日、OPENの9時に合わせて会場に向かった。前日まで降水確率100%だったのにも関わらず、、、曇り/晴れに予報が変わっていた。
私ってやっぱり晴れ女...!

OPENと同時に地元のお客さんが次々と集まってきた。家族連れも多く、出店者と仲睦まじく話す様子をあちらこちらで見かけた。
手創り市を回っていて気づいたことは、こんなこと。


・商品のディスプレイが整頓されている
・商品が見えやすく、わかりやすく、手に取りやすい
・お店あたりの滞在時間が長い
・目的のお店を狙って訪ねるお客さんも多い(一般的に、マーケットイベントに来る方には、ふらりと立ち寄ったりこれといって狙い目店があるわけではないお客さんが多いです)

テントでの出店にもかかわらず、実店舗のような空間の使い方・什器づかいでディスプレイしている出店者さんがとても多く、1つ1つに足を止めてじっくり見てしまった。会場を何周もしてしまう方も少なくなかっただろう。

↑テントの骨組み部分に紐をくくりつけ上から垂らし、その紐に木の枝を通したハンガーラック。お洋服の雰囲気を崩さないディスプレイに学びを得た。
出店者さんと会話するのも1つの楽しみだった。カメラ片手に商品を見ていると、商品の説明かと思いきや「いいカメラってやっぱり画質いいですか〜?」と話しかけてくれた。
こういった気さくにお話ができる居心地の良さも、手創り市が人気な理由の1つなのだろう。


作品で想い・愛情をバトンタッチ

手創り市を回り始めて1時間ほど経った時、革のものづくり作家「col tempo」 さんと出会う。そこで1つの名刺入れを見つけた。手にとって見ていると、作家さんが優しく声をかけてくれた。

ブランドを作るキッカケになったのは5年ほど前のこと。フィレンツェのとある工房を訪れた際に、縫い目のないイタリアの伝統工芸品であるこのコインケース(写真は名刺入れ)にすっかり魅了されてしまったと熱く語っていた。その出会いをきっかけに、当時のお仕事を辞めフィレンツェの工房で修行をスタートしたそうだ。優しい女性の作家さんで、この作品への熱量、愛が会話の中でとても感じられた。
この形の名刺入れは見たことないと作家さんに伝えると、「多分、名刺入れを作っているのは私だけ....」と返ってきた。
めちゃくちゃかっこいい、、、。
何回も何回も自分の名刺を入れさせてもらい、自分が名刺入れを使っているシミュレーションをした。久々に興奮しながら買い物をした。
作家さんは我が子が巣立っていくのを見届けるように名刺入れを私に渡してくれた。この名刺入れを使っている私を見かけたら、「その名刺入れかっこいいね」と声をかけて欲しい。笑

作品を受けとる側は作家さんがつくったカタチ(作品)への想い・愛情を受け継ぐ義務があると私は思う。でも、「買い物」をしていると、作家さんからバトンタッチをされていることを忘れがち。
作り手と受け取り手の大切なやり取りを再確認できる良い出会いだった。

革のものづくり作家「col tempo」 さんインスタグラム


胃袋を満たしてくれたのはそのひと手間


手創り市の食エリアは行列が絶えない。人気のお店は11時ごろには完売してしまう所もあり、朝一から巡るのがオススメ。(12時ごろには店終いしているところもあった。)朝一の小腹を満たすため、入り口付近で見つけた自家製酵母パン「七穀ベーカリー」さんへ立ち寄った。「揚げたてドーナッツ」が食べられると聞きつけここも行列ができていた。

迷う、迷う、、迷った結果きび砂糖にした。
いつも食べているドーナッツの重さは感じられず、カリッとドーナッツでは聞きなれない音を立てながら食べた。きび砂糖が揚げたてのドーナッツにひっついて程よい味付けになっていた。ついつい2つ目を買いに列に並ぶところだった。

自家製酵母パン「七穀ベーカリー」さんインスタグラム


ドーナッツを食べ終えた足で、トマト農家「nogi農園」さんを発見した。

新鮮なトマト、トマトジャム、トマトのおはぎ....トマトスープのメニューが目に入った。
甘塩っぱい法則のせいにして、トマトスープをオーダー。熱々のスープの中にはミニトマトが丸ごと入っており、スープを口に運ぶごとにトマトを強く感じた。さらっと感はまるでなく、どろっとしたトマトジュースの重さをイメージしてもらいたい。食べ終える頃にはお昼前にも関わらずものすごい満腹感と幸福感。
静岡で毎週土曜日に直売所とカフェをオープンしているそう。次回静岡に訪れた際は是非立ち立ち寄りたい。
トマト農家「nogi農園」さんインスタグラム


まとめ

気がついたら4時間あまり「手創り市 ARTS&CRAFT SHIZUOKA」を堪能していた。滞在中「居心地が良い」と感じられたのはその日の天候、気温、場所などの影響もあるが、なにより会場にいた出店者さん、お客さん、運営の方の気持ちが同じ方向を向いていて、温度感が同じだったからなのかなと思った。


誰かが居心地が悪いと思えば、その場の気持ちの温度が下がりそれは同じ場を共有する人にすぐに伝わる。誰にでも伝わる。

誰しも、居心地が良い場所に居たいはず。居心地のよい温度につかって居たいはず。
私自身もそういう場所をたくさんの人々につくっていくこと、一緒につくり上げていく事がCamp Inc.に私が居る意味なのではないかと改めて感じた。

また行きたいな〜。

おわり


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