見出し画像

親のみとり意見交換会

医療者でも辛かった

看護師である私がこんなにつらいんだったら、他の方はもっとつらいし、わからないことがあるんじゃないかな?

残される家族のこれからにツナガル

ある日突然、母の癌がわかり、しかもステージ4という最悪の結果でした。看護師だからこそ、そこからの経過はなんとなく予想はつきました。
それでも、目の前はまっくら。一体先生が何をいっているのか、わかるけど、受け入れたくない。「そんなことあるわけない、まさか」
受け入れたくないままも、それでも、やるべきことをやらないといけない。それは「お母さんを家に帰したい、ちゃんと生活できるように準備しないと」

やるべきことをやるんだけど、心がついていかない

母の告知を突然うけてしまったけど、でもゴールは見えていました。「お母さんを家に帰す」今までの経験から、あの検査をして、採血しながら点滴をは減っていくだろうし、痛み止め(医療用麻薬)使ってもらって動けるように痛みのコントロールをしてもらって、抗がん剤の錠剤を使って、効果をみて、そんなことしたら、そしたらきっと帰れる。

もうどれだけの患者さんをみてきたか。だいたい予想はつきます。だから告知を病室で受けたその日に、ソーシャルワーカーさんと話をしたい(簡単にいうと退院調整をしてくれる人です)と医師に伝えて、帰してあげたいから、手続きしてきますと伝えました。

実はその時、あまり介護保険手続きの順番ってちょっとあやふやでした。でも市役所へ行って手続きすればいいことと、ケアマネさんを決めるのは地域包括支援センター(ソーシャルワーカーさんが場所を調べ連絡してくれた)ので、最初の手続きはまずはスムーズに行きました。

しかし、帰ってから号泣です。告知の後に母となんだかおいしくない病院食(気分的においしくなかったのです)を食べ、一体どんな言葉を話しかけたらいいのか迷い、そして、市役所へは今日行かないといけない(仕事の関係で)で行き、タクシーやバスの本数が少なくイライラし、地域包括からの電話対応をしたり、、、でもついに号泣してしまった。

今まで患者さんや家族に介護保険手続きしておいてと言っていたけど

よく患者さんに「ご家族様に行ってました。すぐに市役所へ手続きいってくださいね。入院中に認定調査してもらったら退院の時いろいろサービス入れて間に合うと思いますよ」なんて行ってました。でも、そもそも、私のような医療者でもメンタル保つのに必死だったのに、普通は、辛いこと、そしてわからないことが、もっともっとあるんだと思います。

相談場所って案外すくない

いろんな状況(ご病気、症状、家族構成、どこまで動けるか、家の構造、当人様たちの考えなどなど)が様々なので、一概に、こういう方法がいい、っていうのはなかなか提示が難しい。その人たちに応じた方法が必要だと思います。一番身近な相談場所っておそらく、上記の条件を満たすなら、入院されていたら病棟の看護師だと思います。でも正直多忙すぎて、そこまで相談に乗れなかった。相談する人も、「忙しそうだから悪いしね」って今会ってる人はそう言います。

じゃあ他はというと、地域包括支援センターや病院の相談センター、担当ケアマネとかでしょうか。でも、仕事をしている家族さんだったら包括センターは時間的に(平日日中のみ)難しい。病院の相談センターもあるけど、そこも難しいでしょう。どっちみち平日の限られた時間です。ケアマネさんも看護師からケアマネになった方だったら、医療的側面から見てくれるけど、そうではないと、介護メインの見方の方なので、医療的・看護ケアでなにが今必要かというアドバイスがもらえてないかたが多いようです。

じゃあ私で力になれるんじゃないかな

いまやどこの病棟にいても、だいたい退院支援といって、疾患・症状を看ながら自宅退院するならどのようなさーびすが必要かを考え、各種職種に連携することは必須です。今まで外科・内科・ICUといて、ずっと退院支援は関わってきました。訪問でも、こういうサービスがあるんだな、と学びながら1スタッフ、管理者としても経験してきました。

そして、実際母の癌、そこから自宅介護というものを経験し、その当時わからないことがわかるようになりました。

そういった経験をお伝えできたら、介護でお悩みの方になしかしらのヒントがお伝えできるのでは?と考えています。

親のみとり意見交換会

毎月1回開催していた、親の看取り意見交換会の開催を増やそうかなと計画中です。お申し込みは下記へ
親のみとり意見交換会
参加登録フォームのURL(次回は9/16 21時)

完全オンラインです。どこの地域におられても問題なしです。そして、無料でお受けしております

3人とも看護師で親を看取るという場面を経験しました。だからこそ、お伝えできることがあると思います。

サポートはすべてがん介護のサポート活動にあてさせていただきます。 背中を押していただけると、嬉しいです