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2020年4月に「食道がん ステージⅢ」の宣告を受け、現在休職して治療に専念しているア…

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2020年4月に「食道がん ステージⅢ」の宣告を受け、現在休職して治療に専念しているアラカンのオッサンです。食道がん治療で体験したことを忘備録として書いていきます。ツイッターでは、将棋やワインなど趣味の事をつぶやいています。http://twitter.com/finesses

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水腎症になりました

食道がんの手術から早いもので1年が経過しました。 術後直ぐにリンパ節への転移が見つかって昨年12月にリンパ節郭清を行い、年明けから3剤を使っての抗がん剤治療を2回行い、3月から在宅でTS-1を服用が始まりました。 最初は1日120mgでしたが、働きながらの服用は副作用が辛くて100mg、80mgと減量して摂取しています。 5月までの定期検査では何事もなかったのですが、5月頃から量を減らしていて8月に入った辺りから左の背中と言うか腰の辺りに鈍痛を感じ始めました。 7月の

    • 2回目のコロナワクチン接種

      コロナワクチン、2回目を摂取しました。ファイザー社製です。 1回目は前回の投稿で書いたように何事もありませんでした。今回は、メディアでも報道されているような副反応がでました。 まず、接種時はチクっとした程度で前回と同じ。腫れることもなくアレルギー反応も出ませんでした。 職場での接種でしたので、そのまま仕事をして帰宅。8時間を過ぎても特に異変はありません。大丈夫だろうと思いました。 しかし、12時間位経ってから注射した部分に痛みを感じ始めました。耐えられないほどではなく

      • コロナワクチン1回目の接種しました

        一応、医療関連施設の従業員で且つ基礎疾患有り(食道がん)なので他の同年代の方々よりは早くワクチン接種を受けられます。 ただ、抗がん剤の服薬スケジュールを調整する必要がありました。接種日は決まっているので、主治医と相談してスケジュールを調整して先週に1回目を打ちました。抗がん剤の服薬は2週間止めました。 ちなみに、ワクチンはファイザーのものです。僕のように、抗がん剤を服用している人や治療を受けたことのある方に参考情報として体験を報告します。 巷間、色々と言われていますが、

        • 意外と怖い「TS-1」

          5月に撮った造影剤CTでは、再発は見つかりませんでした。ただ、黄疸の指標であるT-Bil(総ビリルビン)の数値が春先から徐々に上がっていました。 3月18日:0.9mg/dL 4月 8日:1.3mg/dL 5月27日:2.1mg/dL T-Bilは、赤血球内のヘモグロビンから作られる色素で、肝・胆道系の疾患で高値となるそうです。基準値が0.4-1.5mg/dLで、2.0mg/dLを超えるとTS-1は服用できないそうです。 化学療法を始めて1年経ちます。抗がん剤も肝臓等で

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          久しぶりに休日を楽しみました

          食道がんの治療を始めてから約1年経ちました。まだまだ、治療は続きますが、職場復帰も一応出来て徐々に闘病前の生活を取り戻しつつあります。 今日は、お休みだったので久しぶりに映画館で映画を観てきました。 「Je t'aime moi non plus(ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ)」は、セルジュ・ゲンズブールが当時のパートナーだったジェーン・バーキンを主演にして撮った1975年公開のフランス映画です。 12時半からの上映だったので、軽く何かお腹に入れておこうと思っていた

          久しぶりに休日を楽しみました

          今月から職場復帰しました

          しばらく更新をサボっていました。治療の経過報告です。 3月からTS-1に切り替えて在宅での抗がん剤治療を行っています。当初は120mg/日でしたが、副反応が辛かったので4月から100mg/日に減量しました。 2週間飲んで1週間休みを繰り返しています。GW期間は病院のお休みの関係で2週間お休みしたので、体調は今年一番のコンディションでしたが、期間が開いたからか飲み始めの数日は副反応が少々きつかった。 でも、日常生活にほぼ支障がないくらいの量なので5月17日から仕事を再開し

          今月から職場復帰しました

          大林宣彦監督を偲んで

          今日、4月10日は敬愛する大林宣彦監督の命日。四半世紀以上も昔、新聞記者時代に二回ほどお会いし、直接お聞きしたことは僕の人生の心の宝物になっている。 大林監督が肺がんのStageⅣで余命半年の宣告を受けたのは、2016年8月。「花筐(はながたみ)」の撮影に入る直前のことだった。この辺りのことは、文春オンラインの記事が詳しいので、読んで頂きたい。 その後、抗がん剤治療が効いて奇跡的に回復して「花篚」は完成し、更に遺作となった「海辺の映画館 〜キネマの玉手箱」を撮った。 こ

          大林宣彦監督を偲んで

          抗がん剤がTS-1に切り替わりました

          2020年12月に転移したリンパ節郭清を行い、2021年1月、2月に術後の化学療法を行った効果判定のためのCT画像診断の結果、画像で判断できる転移は認められませんでした。ひとまず、ほっとしました。 ただ、2020年7月の手術後3カ月でリンパ節に転移していたので、主治医はここで何もしないのは不安という意見でした。選択肢としては、 ①後2回入院しての化学療法 ②経口摂取の抗がん剤(TS-1)投与 主治医は、①はシスプラチンの残留による腎機能障害を危惧していて化学療法の効果と

          抗がん剤がTS-1に切り替わりました

          術後2回目の化学療法が終わった

          術後2回目の化学療法も無事に終わり、本日退院しました。 前回、副作用が強く出たため使用する抗がん剤の量を75%に減らして行ったところ、副作用は穏やかでかなり楽でした。 白血球の量も測定した最低値が1700個/μLで、これまでのように3桁台にならずに済みました。前回は500個/μLまで下がってしまいましたから、随分違います。また、熱発も最高で37.5度でしたから、微熱で済みました。 なによりも、胃の痛みが殆どなかったので助かりました。毎回、締め付けられる胃の痛みに悩まされ

          術後2回目の化学療法が終わった

          白血球数復活 抗がん剤2クール目へ

          先週の木曜日に2600/μLだった白血球数ですが、今日の検査で4800/μLまで復活していました。これで、術後の抗がん剤治療の2クール目に入れます。 ただ、副作用が強く出たため今後の治療方針が変わりました。当初は2クールで効果判定をして、入院ではなく在宅でTS-1による経口摂取の抗がん剤治療に切り替える予定でした。 それが、2クール目は抗がん剤の量を75%に減らして後4回入院による抗がん剤治療になりました。 使用する抗がん剤は従来通りの3剤(ドセタキセル、シスプラチン、

          白血球数復活 抗がん剤2クール目へ

          抗がん剤の副作用 白血球数が戻らない

          術後1クール目の抗がん剤治療を終え1月30日に退院し、2月4日に外来に行き血液検査を行ったところ、白血球数が2600/μLでした。 国立がん研究センター中央病院臨床検査部の検査基準値によると、3300~8600/μLが正常値とされています。人間ドック学会によると3000/μL以下は「要医療」らしいです。 僕の場合、今回の抗がん剤治療前は5400/μLでしたから、本来なら同程度まで戻っていて良いはずなのですが、何故か上記の数値でした。退院時には、6000/μLくらいあったの

          抗がん剤の副作用 白血球数が戻らない

          術前・術後での抗がん剤の副作用

          前回記事で、術後の抗がん剤の副作用が思いのほか強く出たことを書きました。これまで、抗がん剤治療は術前に2クール行っていて、その経験値の範囲だろうという予測は、全く外れました。 治療前に主治医に術前と術後で副作用の出方に違いがあるか聞いたのですが、「個人差が大きいので何とも言えない」という定型文で返されました。まぁ、そうでしょう。 で、院内薬剤師が来た時にも同じ質問をしたのですが、「論文をあたって見れば何かあるかもしれない」という「分かりません」とニアイコールというか、殆ど

          術前・術後での抗がん剤の副作用

          今回は、副作用に心が折れました。

          1月14日に入院し、翌15日から術後の抗がん剤治療が始まりました。術前と同じく3剤併用で、こんなスケジュールです。 で、二回経験済なので副作用は、経験値内に収まるであろうと高を括っておりました。 甘かった。 2日目からズ~~~ンと言う感じで身体が重だるい。今回は、早く来たなと感じました。術前2回目も1回目より早く来たのですが、流石に始めた早々来るとは想定外。 術前2回目は、早めに来たけど1回目よりは軽くて、その代わりに長引く感じでしたので、今回もそのパターンかと、まだ

          今回は、副作用に心が折れました。

          やっぱり、リンパ節に転移していた

          今更ですが、 新年あけましておめでとうございます。 昨年4月に「食道がんステージⅢ」を宣告されて、術前抗がん剤治療、二度の手術などを行っていたら、あれよあれよという間に年が明けて2021年になりました。これまでの経緯の細かい事は過去記事を見て頂くとして、ざっと振り返ると。 4月:食道がん見つかる 5月:術前「抗がん剤治療」1クール目 6月:術前「抗がん剤治療」2クール目 7月:胸腔鏡下「食道がん手術」 10月:3カ月後検査でリンパ節への転移の疑い 11月:PET検査で転

          やっぱり、リンパ節に転移していた

          がん闘病中に嬉しいことがありました

          二回目の術後2週間経ち、経過は順調で食事量も増えて来ました。けっこう食べられます。食べ過ぎて苦しくなることもありますが、食べられないよりは、はるかに良いと思います。 年明け早々に抗がん剤治療を控えているので、体重も増やして体力をつけておこうと日々、食べています。 食道がんの体験とは少し外れるのですが、嬉しい出来事があり、更にがん治療に力を与えてくれたので書いておきたいと思いました。 マリー・ローランサンに「Le Calmant」という詩があります。堀口大學さんの素敵な邦

          がん闘病中に嬉しいことがありました

          二回目の食道がん手術(リンパ節郭清)

          PET検査の結果、リンパ節の腫瘍は「がん転移」と診断されたため、二回目の手術(リンパ節郭清)を受けることにしました。 他臓器への転移は認められていなかったので、「放射線治療+化学療法」(いわゆる「ケモラジ」)を選択することも出来ました。 手術とケモラジ、どちらにもメリット、デメリットはあります。 手術の場合、メリットは腫瘍が7mmくらいと小さく、場所が特定できているので取り切れる可能性が高い。取り切れれば、他への転移はないので術後に抗がん剤治療を行えば、検査に引っかから

          二回目の食道がん手術(リンパ節郭清)