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【自分の撮った写真から撮影場所を特定されるその方法】写真素材屋さんからの注意喚起

※5/29に内容を微修正

こんにちは!
バーチャル写真素材屋のかんでらさんだよ!

突然だけど……。
これを読んでる人は、自分の住んでる家から見える景色を写真に納めたことはあるかな。
これ、あるっていう人は結構いるんじゃないかなって思う。(私もあるよ

かんでらさんは防災とか災害対策に興味があって、その流れで災害時における個人の防犯についても考えることがあるん。
「ネットにアップした写真から住所が特定される」なんてよく言われることだけど、実際のところそんなことが可能なのか前に試したことがあってね。

結論からいうと、ある自然災害が起きた年にバッチリ特定できた例が1つだけあるん。
そのある人は集合集宅に住んでて、被災状況を写真に撮ってネットにアップしてたんだ。
私はその写真に写りこんでたもろもろを解析して、その建物の位置と、どの階層のどの部屋から撮影したものかまで調べることができたから、自宅から撮影した風景写真をネットにアップするのがいかに危ないことか解ったん。

住所バレなんてネットで活動する人にとっては身バレ同様致命傷になるものだから、私が実際に特定に成功した方法をみんなにも知ってもらって、それを防犯活動に役立ててもらいたいな。
これもあくまでひとつの例だけど、こういう方法があるんだっていう注意喚起だよ。
よかったらぜひ防犯の参考にしてね。

Q:そういう手口を教えても大丈夫?
A:そもそも誰かの写真や動画から撮影者を特定しようとする人は、嫌でもこういった方法に行き着くん。
やり方そのものはとても簡単なものだからね。
撮影者側は特定されるリスクを知らずのうちに抱えてる、しかし特定しようとする側はその方法を簡単に知ることができるなんていう状況は変える必要があるん。

■撮影場所特定のポイント■

第1段階:どの方向から撮影されたものか
・写真に東京スカイツリー、観覧車、オフィスビルや公共施設など、それなりに大型で特徴的な外見の建物がいくつか写ってること。
こういった建物が最低でも2つ写ってれば、建物の位置を地図とを照らし合わせることで、撮影者がどの方向から撮影したかがおおざっぱに解るよ。
(建物の角度なんかも判断材料になるから、1つでも油断はできないけどね)

・画像を例として、矢印交差地点にある東京大学から東京スカイツリー(左)と東京タワー(右)の両方が写ってる写真を撮った場合、建物の位置と地図を照らし合わせれば、撮影場所の大まかな方向が解るんだね。
少なくとも、画像手前の方角から撮影されたことだけは確かなん。
でも実際にはかなり大まかな位置だけで、どの方向から撮影したかくらいしか解からないことも多いん。(こんな画像みたいにピッタリ特定とはいかない)

画像1

©️Google Map

ただし撮影者の近くに、目印になるような建物が一緒に写ってるとぐっと絞り込みやすくなる。情報は多いほどいいから、これに合わせてスーパーやファストフード店、コンビニなどなどといった建物の写り込みが一緒にあると、それらの建物の位置からより詳細な情報が得られるよ。
例えば下の画像だと、スカイツリーとその隣の青っぽいビル、手前の交差点にはテナントビルっぽいものや新聞センター、仏具店なんかも写ってるね。
店舗位置情報はネット検索で調べられるし、この写真の場合だとこの段階で、撮影場所であるこの交差点の場所が解るん。

画像2

©️Google Map

第2段階:どの辺りから撮影されたものか

・アパートやマンション、高めの一軒家からといった住宅街を見下ろすような風景写真の場合だと、建造物の構造や屋根の形状、色は、GoogleMapのような航空写真やストリートビューと照らし合わせてパズルみたいに当てはめることで位置を照合するための材料になるよ。
・撮影者の位置がある程度高いと、屋根の構造が解りやすくなるね。
例えば下の画像は東京タワーから見下ろした風景だけど、真上から見ると特徴的な形状をしてるビルが映り込んでる。
この方法をそのまま住宅街に使って、近隣住宅の屋根の形だとか、そういった情報を探っていくよ。
ここまで特定されても厳密な位置まではまだ解らなくて、アパートやマンションだとどの階のどの部屋に住んでるかまでは不明だったり、一軒家であっても住所特定とまではいかなかったりする。

画像3

画像4

©️Google Map

第3段階:一軒家ならどの家から撮影されたものか or 集合住宅ならどの階のどの部屋から撮影されたものか自宅の窓から撮影した場合、ベランダやバルコニー、窓際等に設置してある特徴的な何かが写りこむと、撮影場所を厳密に特定する手がかりとなるよ。
自宅の一部が映り込むのは特にマズイね。たぶんこれが一番最悪なパターンだと思う
アパートやマンションといった集合住宅の場合なら他の部屋や階には存在せず自室と区別できるもの、一軒家であれば他の住宅と区別できるもの

例えば置物とか、特徴的な形状の柵とか窓枠なんかが写真に写りこんでて、なおかつそれが屋外からも確認できる位置にあるものだと、GoogleMapのストリートビューとか現地での確認で、どこから撮影されたかが判明して撮影場所(自宅住所)の特定へと至るよ。
下のフリー素材の画像を例にすると、干してるものの柄が写真に写りこんでると、外からもそれが確認できて、その部屋から撮影されたものだと解っちゃうね。

画像5

©ぱくたそ(pakutaso.com)


■防犯のためにできること■

災害とかが起きると被害状況を他人に知らせたくなるものだけど、その書き込みを見た人が必ずしも善人とは限らないのが世の中だよね。
「こんな被害がありました」というツイートと一緒に写真をアップするのは、時にはとても危険な行為になるん。
下手すると、それこそ写真1枚から自宅特定なんてこともありえるんだ。

だからどういう理由があっても、自宅から撮影した写真をネットにアップしないこと!
間違ってアップしたら大変だから、そもそもそういう写真を撮らないのが安全! これが一番の予防法だね!
※ただし保険とか補償金の関係で、自宅の被災状況の証拠写真はあった方がいいからそれ用のものだけは忘れず撮って保管しておこうね!

この記事がみんなの防犯活動に役立つことができれば、かんでらさんとしてもうれしいな。
以上、バーチャル写真素材屋かんでらさんからの注意喚起でした。

またね!

追記:
よかったらうちの写真素材使ってみてね!(宣伝)

見てくれてありがと! 気にいってくれたらかんでらさんをサポートしてくれるとすごく嬉しいな!😆✨